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ツイッター学概論 その5 「アイコン特殊研究Ⅰ」
あなたは、「IS Parade」を試したことがあるだろうか?
なければ一度、ぜひ試していただきたい。ツイッターのフォロワーアイコンがキャラクターとなって行進する、非常に楽しいソフトである。http://isparade.jp/
軽快な行進曲に併せて、アイコンたちがぞろぞろ歩いてくる様子を見ていると、ああ、いろんなアイコンがあるものだなあ、と感心してしまう。
自分の子ども、ペット、愛車、お気に入りの風景、好きな食べ物、好きな俳優・歌手、好きな歴史上の人物・・・・。アイコンには、その人の思い入れが込められている。
まだ初心者の頃、広瀬香美さんがツイッター上で主催する「初心者教室」で最初に習ったことは、「できるだけ早く『鳩アイコン(初心者用のサンプル)』を卒業して自分らしいアイコンに変えなさい」だった。
ツイッターでは、その人がどういう人かを他人が見極める方法は「アイコン」と「プロフィール」の二種類しかないからこそ、アイコンに気を使えということなのだ。
アイコンには自分の顔写真を使うのが理想だが、多くのサラリーマンはなかなかそうもいかない。そこで代わりに使われるのがデザインアイコンである。
デザインアイコンで人気なのが「動物アイコン」だ。イヌ、トラ、クマ、ヒツジ・・・。さまざまな動物アイコンを見かけるが、しかしツイッター上で圧倒的に多いのは、何といっても「猫アイコン」である。
ちゃんと調べたわけではないが(電通さん調べてほしい)、全アイコンの約10 ~15%は「猫アイコン」ではないか。それくらいツイッター上で大きな勢力を持っているのである。あの出版界を震撼させた大人気ブログ「たぬきちのリストラなう日記」のたぬきちさんでさえ、「狸」でなく「猫」アイコンだ。
試しに、猫アイコンのフォロワーさんたちに「なぜ猫アイコンにしてるのか」とつぶやいて聞いてみたところ、「うちの飼い猫であまりに可愛いから」「わが子のようなものだから。わが子の写真をアイコンにする人がいますが、その気持ちと一緒」という返事が返ってきた。
なるほど、猫は可愛い。私も飼っていたことがあるのでよく分かるが、とくに子猫は天使のようである。しかし可愛いだけで「猫アイコン」がこんなにも増殖するだろうか?
実は、「猫アイコンブーム」の背景には、巨大なバックアップ組織の存在があるのだった。
その名も「国境なきねこもふ団」(http://neko-mof.net/)。
知る人ぞ知る、猫好きツイッタラーの全国組織であり、北は北海道から南は九州まであまねく支部を有する。ちなみに「ねこもふ」は「ねこをもふもふする(可愛がる)」という意味である。ツイッター上の全国組織としては、「わなびう党(ビール好き集団)」と「ディスコ部(ディスコ好き集団)」がつとに有名だが、これに「ねこもふ団」を合わせて「ツイッター三大組織」と私は密かに呼んでいる。
実は私も、今でこそ「マリリン・モンロー」のアイコンを使っているが、何を隠そう、初めは「猫アイコン」だった
(当時使っていた猫アイコンはこちら↓)。
猫アイコンにしたきっかけは、ある日「猫もふ団員」の方が、「猫が好きなら、仲間に入らない?」とつぶやきかけてくれたからである。
聞けば、来る2月28日に「ニャーニャー祭り」が開催される、それに参加すれば、猫アイコン仲間が増えるという。
まだツイッターを始めたばかりで、フォロー数もフォロワー数もごくわずかで心もとなかった私は、さっそく2つの入団条件(「猫アイコンにする」&プロフィールに「猫もふ団員」であることを明記する)を揃えて入団した。
そして「ニャーニャー祭り」でデビューし、他の猫アイコンに混じって、「にゃー、にゃー」とか「もふもふ」などとつぶやき続けたところ・・・・・・あっという間にフォロワー数が急増、三桁に達したのだった。
そこで私は初めて、「ねこもふ団」の全国的な支援組織としての威力をまざまざと思い知らされたのである。 「猫アイコン」の人たちはみな、「同じ猫アイコンというだけで、ついフォローしたくなる」という動物的な習性を持っており、それは「相互フォロー」の理念にぴったりなのであった!
「ねこもふ団」は、「猫の足跡」をデザインしたサイドアイコンの普及にも力を注いでいる。また同業他社(?)の「奈落にゃんこ団」や「国境なきうさもふ団」とのコラボ活動にも余念がない。
まさに昨今の「猫アイコン大ブーム」の到来は、彼らの献身的な支援活動によって実現した、といっても過言ではないのである。
今回の結論=「猫アイコン大ブーム」の背景に、「国境なきねこもふ団」あり。