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ツイッター学概論 その7 「オフ会事例研究①向谷実&メロディーズ東京ライブ」
昨夜渋谷のライブハウスで行われた「向谷実&メロディーズ」は、Ustreamでライブ生中継が行われ、ツイッター上でも実況されて大賑わいだった。
向谷さんは一世風靡したフュージョンバンド「カシオペア」のキーボード奏者であり、現在は自分のバンド「メロディーズ」を率いる他、実業家としても活躍中だ。カシオペア時代からのファンである私は「向谷実&メロディーズ東京ライブで盛り上がるオフ会」を主催しようと思い立ち、twitviteで参加者を募集したところ10名集まり(うち3名が当日キャンセル)、昨夜のライブでオフ会の7名の参加者の方々と出会ったのだった。
オフ会を主催するのは共同主催を含めてこれで4度目だが、その度に驚くのは、まったく知らない同士なのに、なぜか昔から知っているかのように話が弾むということだ。
一度目は「電子書籍」、二度目は「龍馬伝」、三度目は「三島由紀夫ゆかりの地ツアー」、そして今回は「向谷さんのライブ」でオフ会を主催してみたが、結果としてかなりコアなファン同士が集まるためツイッターでの活気そのままにリアルでも盛り上がるのであった。
だが今回の音楽ライブは、今までのオフ会とはだいぶ様子が違っていた。何しろ向谷さんは「眠らない男」と異名を取るほどツイッターにハマッていて、日夜自らツイッターとUstreamというソーシャルメディアを使ったさまざまな音楽的冒険に挑戦している。
たとえばこれまでも何度かUstreamでライブを生中継しており、今回のライブで演奏した2曲の新曲の作詞はツイッターで公募したものだ。リハーサルの様子はもちろん、出演アーチスト一人ひとりが決まるまでのプロセスや公募した作詞が選ばれる様子も、逐一ツイッターでつぶやいてUstreamで中継するという熱の入れようだ。
音楽ができるまでのプロセスすべてを、可視化してお客に見せる。その徹底したサービスぶりは驚くばかりだ。
そのおかげで、ステージに上がったすべてのアーチストも、会場内にいた2人の公募の作詞家も、会場の聴衆も、みんな顔なじみのような一体感がこのライブにはあった。
ステージの演奏者たちは演奏の合間にMCでツイッターやUstreamでの反響を逐一拾い上げていた。Ustreamのライブ中継は全国で3000人以上が試聴したという。
私はこの日、新しいライブの形を見たような気がした。恐らく会場にいたすべてのお客さんもそう感じたに違いない。
ソーシャルメディアで「つながる」とはなにか、音楽を通して実感できた3時間だった。