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042.【雑感】ゼネラリストを目指す

»2012年11月 7日
IT雑貨屋、日々のつづり

042.【雑感】ゼネラリストを目指す

佐藤 洋之

1967年生まれ、神奈川県横浜市在住。ひょんな事からIT業界に努めて四半世紀、嫁と子供2人、あとメス猫一匹を抱えて、日々奮闘しているエンジニア(??)です。趣味はバイクと読書。IT業界の事、仕事の事、趣味や日々の雑感などについて、これから書いていきたいと思います。

当ブログ「IT雑貨屋、日々のつづり」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/satou55_makoto/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


 こんにちは。
 佐藤@IT雑貨屋です。最近の気温の変化に体がついて行かない事を実感しはじめています。何故なら風邪をひいてしまったからです。おかげで水っぱなは止まらない、クシャミも止まらない。
 もう夕方頃になると頭までボーッとしてきて、仕事も手に着きません。

 私は自称「エンジニア」と云いながら、最近では企画系の仕事を中心にしています。
 思うにエンジニアで「技術一本」で生きていくのは大変かもしれません。日進月歩の技術に追いつき、しかも開発関係の仕事は、得てして「ハード・ワーク」です。

 以前にあるシステム開発のリーダーをしていた時、日曜日に家族で出かける際に、ふと会社の携帯を忘れてしまった事があり、数時間後に自宅に戻ると、携帯電話の着信履歴が数十件。「指名手配状態」だった事もありました。

 朝から晩まで書類書きや電話対応、またメンバーの進捗管理や、問題点の解決などなど。それはもうめまぐるしく日々、業務に振り回されていました。

 一方、今いる場所の仕事はサービス企画開発で、レイヤで云えば「サービス提供レイヤ」という、いわばシステム開発から見たら最上位の層の仕事です。
 「開発」と名前がついていますが、方針を決めたり、その方針の為の情報収集や分析、また予算の策定に関する事や、開発するベンダへの「仕様概要」の提示などがメインの業務です。

 だから以前のシステム開発と異なり、プレッシャーや人間関係、またプレゼン能力などが要求され、その根底には技術的な事柄はしっかり把握しなければならないという、別の意味の厳しさがあります。

 しかし開発時代の苦しさに比較したら楽なもので、日々何とか仕事を切り回している状況です。

 この仕事をしていると、営業とも接点が多く、その他で云えば事業企画系や制度系などとも仕事をしたりするので、「エンジニア」と言っても立ち居振る舞いが異なります。そんな中で感じる事は、「ゼネラリストとしての視点」を持つ事も、エンジニアに取っては大事な事ではないかという事です。

 よくエンジニアの仕事で言われるのは「上流工程に携われる」「企画から参画する事も可能」という言葉ですね。そして往々にしてエンジニアは、そういう立ち位置に行きたいと思っています。

 しかしそういう立ち位置に立つ為には、技術力だけでは出来ません。簡単に言えば営業系の事も知る必要があるし、制度面の事も知る必要があります。また場合によっては事業企画の事も知らなければならない時もあります。

 私は今の立場で10年近く、業務をしています。
 その中で様々なベンダとお付き合いし、エンジニアの方とも多く交流してきましたが、そこから感じるのはエンジニアの中で「技術面は得意」としても、その他の事や、調整や交渉事など不得手な人もいました。そしてそういった人と仕事した時は、何かとスムーズに行かないという状況も経験しています。

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 簡単に言えば、立場はマネージャーやディレクターなのですが、エンジニアの視点から離れられないんですね。いわゆるゼネラリストとしての視点が欠けています。

 思うに良くも悪くもエンジニアは年齢を重ねる中、現役で技術畑のみ歩く事は、そうそう出来ません。多くはリーダーやマネージャー、場合によってはディレクターなどへと進む事を余儀なくされます。そしてそういった時には「ゼネラリスト」としての資質が求められる事になります。

 以上の事から、特に若いエンジニアには、そういった事を意識しながら、日々の仕事に携わってほしいなぁ・・・老婆心(そんな年齢ではありませんが)ながら、感じている今日この頃です。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
 IT雑貨屋をこれからもよろしくお願いします。