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4月21日 けしからん~本当にけしからん(#333)

4月21日 けしからん~本当にけしからん(#333)

森川 滋之

ITブレークスルー代表、ビジネスライター

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松下幸之助さんは、やりがいなくなんとなく働いている人を「けしからん」と一喝しています。

理由は「あなた一人というものは、社会にとって尊いものだ。その尊いあなた自身を、もっと生かさないようでは困る」(『松下幸之助 成功の金言365』)ということで、耳が痛いけれども、もっともだなあと思います。

昨日、ダイバーストリート代表取締役 成澤俊輔氏の講演に参加する機会があったので、なおさらそう思います。

成澤氏は、難病による子供のころからの視覚障がいを持っており、いまはまだかろうじて見えるのですが、色覚はなく、極度の弱視で、視野も狭いのです。そして、40歳から60歳までの間に視覚を失う可能性がきわめて高い(ほぼ確実)のだそうです。

現在26歳ですが、失明のことがあるため「自分は今52歳だと思っている。だから生き急いでいる」とおっしゃっていました。

彼は、視覚障がいというハンデを、障がいについてよく知っているという強みに変えて、障がい者雇用を考えている会社のコンサルをしています。この若さで、社員もいる歴とした会社を経営しています。

彼の講演を聞いていて気づいたのは、我々は視覚障がいのある人にどう対応していいかもまったく知らないということでした。

このように、自分のハンデを強みに変えて、社会的に意義のあることを「生き急ぐ」ほどの情熱で取り組んでいる人を見ていると、本当に松下さんの言うとおりだなあと思うのです。

「けしからん」人たちは、自分の能力を何か失うことを想像してみるといい。目が見えなくなったでも、音が聞こえなくなったでも、なんでもいい。そうしたら、自分がいかに「けしからん」かが見えてくると思います。

今日の一言)何の気なしに仕事をしている人は、自分の能力を何か失うことを想像してみよう。