誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。
「広報」は職種じゃねぇ!生き様だ!!――"職種"と捉えるとわかりづらい。本質はその姿勢にあり
»2013年4月19日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
「広報」は職種じゃねぇ!生き様だ!!――"職種"と捉えるとわかりづらい。本質はその姿勢にあり
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
先日、広報連絡会キックオフMTGを実施しました。
こじんまりとしたメンバーの中には、ある会社の方が...。
その彼は現在は広報ではなく、新規事業を担当されている方。
しかし、なぜ彼を広報連絡会にお呼びしたかというと、理由がありました。
とあるセミナーで名刺交換をさせて頂いた彼。
新規事業を前々から担当している彼は、以前、勤務先の会社に対し、「広報が欲しい」と訴えたそうです。何度も何度も上の方に申請し、しかし取り上げられなかった。。
そして、今では広報部門ができ、広報担当者を抱えるようになったそうです。
でも、彼は言っていました。新しいことにチャレンジをしている時に、"広報"がいたなら、どんなによかったかと...。
その時の表情と、その言葉はとてもわたしの心に残りました。
そして、むしろ「広報」と名のつく人よりも、この方の志向性の方が「広報っぽい」と思いました。そして、「是非来て下さい」とお声がけをしました。
■「広報」は職種というより、会社の"機能"
わたしは「広報」と肩書きの付く人のみを「広報」とは見ておりません。
わたしにとって「広報」とは自社をアピールする人であり、自社のスタンスやコンセプトを理解し、社会とコミュニケーションを取っていく人。そういう意味で言えば、ちいさな会社の代表取締役はすべて「広報」を兼任していると思います。
また、会社について、効果的にアピールできる社員がいれば、その人も「広報」的なことをしている、と見なしています。そう、「広報」とは、社会やメディアに対して「会社」がどのように振る舞うかという、会社の姿勢の先頭に立つリーダー的な存在であり、すべての社員が「広報」になりうるのです。
ただ、仕事の優先順位として、営業を先にするのか、製造を先にするのか、他のことを先にするのか、という順番の違いだと思っています。むしろ、広報に一番必要なのは、肩書きではない、自社への"愛情"なのではないでしょうか。
■ナイナイづくしでも"愛"だけはなくちゃ、ダメ
さて、なぜわたしが、そのような思想を持つに至ったか、お話しましょう。
辞令はある日、突然に。で触れたように、わたしは2011年6月から広報を始めました。
そして、鳴かず飛ばずのリリースを書く日々から、ある日テレビ番組の取材をたくさん受けることができました。
その経験の前までは、わたしにとって「広報」のイメージは、「広報歴14年とかのベテランで、美しい字でお手紙を書き、編集長へのお土産が素敵な方!」と思っていました。自分とは遠く離れた、近づけないものだと思っていたのです。今の状態は「広報」とは言えないんじゃないかな...、常に肩を丸め、「わたしが広報と名乗るなどおこがましい...」そんな思いを抱えて仕事をしていました。
しかし、テレビの取材を受けたという経験をもって、わたしは理解しました。よい広報になるかどうかは"時間"ではないことを。そしてまた"経験"でもないことを。そのテレビ取材を受けるまでにわたしがどのような努力をしたかは、別の機会にお話するとして、自社への"愛"があれば、リソースがないところから工夫をし、何か方法を見つけられるのだと経験から学びました。
■自社に"愛"がある人が、広報やったらいい
昨日は、ベルギービールをちびちび飲みながら、会を進めました。会の進行の中で、「そうそう、誠ブログにこういうことを書きたいと思ってるんですよ~」と突如50枚ほどのカードを広げました。ほろ酔いの勢いで、「こんなことと・・・あんなことと・・・。これとあれは同じ事なんだけど・・・」とぶつぶつ言ったりなどしておりました。
50枚ほどのカードの中に、「自社に愛がある人が、広報やったらいい」というカードがありました。わたしがそのカードについて話をした時、先述の彼がそれを見て、しみじみと、「ああ。これはとても共感できるなぁ...」と言ったのです。
それを見て、やっぱり、この方はいいなぁ、と思いました。何がなくても、会社の商品に"愛"があって、サービスに"愛"があって、自社に"愛"があって、社会に向けて情熱を持って売り込める、そんな人が広報をやったらいいんじゃないでしょうか。
■健やかなる時も、病める時も。
きっと広報は肩書きをもらっているからって、ボヤボヤできないはずです。
自社のことをもっと愛していて、もっとよく知っている人がいたら、あっという間に地位なんてなくなります。
他の広報さんが、「広報は『会社の嫁』って言いますよね」と言いました。そのような言葉は知らなかったけれど、よい時もわるい時も会社とともにあり、よい時にはよいピーアールを、わるい時にはメディア対応や謝罪会見をする。好きな会社でないと、きっとできません。今の自分も、本当に好きな職場で働かせてもらっています。そのような場所に身を置けることが、とても幸せです。
ま、実際のところは「弊社、どうしようもないんです...」みたいな広報さんもいて、詳しい話を聞くと、それはそれで理解できるものだったりするのですが。気持ちを共有できる者同士、これからも支えあっていきたいと思います♪
◆【告知】~広報担当者さまへ~◆
5月17日広報のための"ネーミング講座"実施します。
----------------------
『リリースに使える!"語感"ネーミング講座』
「宣伝会議」でもセミナーをされている手塚祐基先生が講師です!
日程:2013年5月17日(金)
時間:19:30~21:30
費用:7,000円
場所:渋谷(後日ご連絡します)
申込方法:後日連絡予定
----------------------
※【広報連絡会FBページにアップされる予定です】
http://www.facebook.com/kohorenrakukai
こじんまりとしたメンバーの中には、ある会社の方が...。
その彼は現在は広報ではなく、新規事業を担当されている方。
しかし、なぜ彼を広報連絡会にお呼びしたかというと、理由がありました。
とあるセミナーで名刺交換をさせて頂いた彼。
新規事業を前々から担当している彼は、以前、勤務先の会社に対し、「広報が欲しい」と訴えたそうです。何度も何度も上の方に申請し、しかし取り上げられなかった。。
そして、今では広報部門ができ、広報担当者を抱えるようになったそうです。
でも、彼は言っていました。新しいことにチャレンジをしている時に、"広報"がいたなら、どんなによかったかと...。
その時の表情と、その言葉はとてもわたしの心に残りました。
そして、むしろ「広報」と名のつく人よりも、この方の志向性の方が「広報っぽい」と思いました。そして、「是非来て下さい」とお声がけをしました。
■「広報」は職種というより、会社の"機能"
わたしは「広報」と肩書きの付く人のみを「広報」とは見ておりません。
わたしにとって「広報」とは自社をアピールする人であり、自社のスタンスやコンセプトを理解し、社会とコミュニケーションを取っていく人。そういう意味で言えば、ちいさな会社の代表取締役はすべて「広報」を兼任していると思います。
また、会社について、効果的にアピールできる社員がいれば、その人も「広報」的なことをしている、と見なしています。そう、「広報」とは、社会やメディアに対して「会社」がどのように振る舞うかという、会社の姿勢の先頭に立つリーダー的な存在であり、すべての社員が「広報」になりうるのです。
ただ、仕事の優先順位として、営業を先にするのか、製造を先にするのか、他のことを先にするのか、という順番の違いだと思っています。むしろ、広報に一番必要なのは、肩書きではない、自社への"愛情"なのではないでしょうか。
■ナイナイづくしでも"愛"だけはなくちゃ、ダメ
さて、なぜわたしが、そのような思想を持つに至ったか、お話しましょう。
辞令はある日、突然に。で触れたように、わたしは2011年6月から広報を始めました。
そして、鳴かず飛ばずのリリースを書く日々から、ある日テレビ番組の取材をたくさん受けることができました。
その経験の前までは、わたしにとって「広報」のイメージは、「広報歴14年とかのベテランで、美しい字でお手紙を書き、編集長へのお土産が素敵な方!」と思っていました。自分とは遠く離れた、近づけないものだと思っていたのです。今の状態は「広報」とは言えないんじゃないかな...、常に肩を丸め、「わたしが広報と名乗るなどおこがましい...」そんな思いを抱えて仕事をしていました。
しかし、テレビの取材を受けたという経験をもって、わたしは理解しました。よい広報になるかどうかは"時間"ではないことを。そしてまた"経験"でもないことを。そのテレビ取材を受けるまでにわたしがどのような努力をしたかは、別の機会にお話するとして、自社への"愛"があれば、リソースがないところから工夫をし、何か方法を見つけられるのだと経験から学びました。
■自社に"愛"がある人が、広報やったらいい
昨日は、ベルギービールをちびちび飲みながら、会を進めました。会の進行の中で、「そうそう、誠ブログにこういうことを書きたいと思ってるんですよ~」と突如50枚ほどのカードを広げました。ほろ酔いの勢いで、「こんなことと・・・あんなことと・・・。これとあれは同じ事なんだけど・・・」とぶつぶつ言ったりなどしておりました。
50枚ほどのカードの中に、「自社に愛がある人が、広報やったらいい」というカードがありました。わたしがそのカードについて話をした時、先述の彼がそれを見て、しみじみと、「ああ。これはとても共感できるなぁ...」と言ったのです。
それを見て、やっぱり、この方はいいなぁ、と思いました。何がなくても、会社の商品に"愛"があって、サービスに"愛"があって、自社に"愛"があって、社会に向けて情熱を持って売り込める、そんな人が広報をやったらいいんじゃないでしょうか。
■健やかなる時も、病める時も。
きっと広報は肩書きをもらっているからって、ボヤボヤできないはずです。
自社のことをもっと愛していて、もっとよく知っている人がいたら、あっという間に地位なんてなくなります。
他の広報さんが、「広報は『会社の嫁』って言いますよね」と言いました。そのような言葉は知らなかったけれど、よい時もわるい時も会社とともにあり、よい時にはよいピーアールを、わるい時にはメディア対応や謝罪会見をする。好きな会社でないと、きっとできません。今の自分も、本当に好きな職場で働かせてもらっています。そのような場所に身を置けることが、とても幸せです。
ま、実際のところは「弊社、どうしようもないんです...」みたいな広報さんもいて、詳しい話を聞くと、それはそれで理解できるものだったりするのですが。気持ちを共有できる者同士、これからも支えあっていきたいと思います♪
◆【告知】~広報担当者さまへ~◆
5月17日広報のための"ネーミング講座"実施します。
----------------------
『リリースに使える!"語感"ネーミング講座』
「宣伝会議」でもセミナーをされている手塚祐基先生が講師です!
日程:2013年5月17日(金)
時間:19:30~21:30
費用:7,000円
場所:渋谷(後日ご連絡します)
申込方法:後日連絡予定
----------------------
※【広報連絡会FBページにアップされる予定です】
http://www.facebook.com/kohorenrakukai