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なぜ、男子は"仮面ライダー"、女子は"プリキュア"なのか?

なぜ、男子は"仮面ライダー"、女子は"プリキュア"なのか?

広報女子部 部長

「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。

当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


小学校を4回も転校したわたしにとって、"女子で群れる"ということはありません。

意外ですか?

わたしも意外です。

大体いつもアウトサイダーで、女子の"群れてこそこそ話"などとは無縁だったんです。それでも、最近、人の力を効率よくお借りすることは本当に大切だと思って来ました。

■試行錯誤の2012年

去年は、広報の会について一人だけでやっていました。ゲストの手配から会への呼びかけ。
その呼びかけといっても、リストがあるわけではなく、どこかで名刺交換した広報さんに1件1件メールするようなものでした。

会場の手配も自分でやり、セミナーコンセプトや企画案も自分で捻出。当日の運営からファシリテーターまですべて一人。

ココの肝は、メンバーが決まるか、会場が決まるか、どちらかが決まれば次が決まるのに、早めにFIXするのが難しいということです。参加者のスタンスとして、「何も無ければ、参加させて頂きたいです!」というものが一番多いので、告知は1ヶ月前でも参加申込みは直前1,2週間になってきます。

狭い会場をおさえても「えー。わたしも参加したかったですー!」となり、広い会場をおさえても「あら。会場広いのに人数はずいぶん少ないんですね...」となる。

多くの方に気軽に来てほしい、というコンセプトの間で、頭を悩ませるのが通例でした。


■成功した、でも2度とやらないと思ったイベント

去年、自社を取材して下さったテレビ局のご担当者と、取材された自社(自分)との対談を行いました。こちらは対談と言っても、やはり運営から進行、対談相手まですべてを自分でこなすことになっていました。

この危険性に気づいたのは、会の2,3日前でした。

体調が...悪い...。喉が、痛い...気がする。

疲れによる風邪、みたいな感じだったと思います。


その時、これはすごく恐怖だと思いました。

1ヶ月前から企画し、30人を呼んでおりました。
しかも忙しいテレビ局勤務のゲストの日程に合わせたので、延期は効かない。

「ねぇ、今日、無理みたい。対談だけはやるから、早めに行って、アレをお願い...」そう言える人がいたら、どんなにいいか。でも、そのような方がいませんでした。

一言、言えばいいじゃん?そう思われますか?違うんです。

企画したものに「行きます!」と手を上げてくれた人、その気持ち、そこに応えるだけのフォローをしてくれる方でないと、わたしはお任せできません。目に見えるものを対処するのではなく、その裏の対処を一緒に考えて対処できる人が必要だったのです。

■自分、スーパーガールじゃなかった。

この日は、メインディッシュの『対談』と、会の『進行』を一人で実施しました。

始まってしまえば、体調が悪いことは忘れてしまったのですが、別のことで冷や汗かきました。誰かとガチで話をしながら、『進行』についても気にかけなければならないのです。

限られた1.5時間の間で、どれだけ事前にもらっていた質問事項に答え、どれだけ相手から引き出し、その上でいかにタイミングよく会の終了時間に持っていくか。チラチラ時計も気にしながらの対談なので、話は意識半分にしか聞けません。

ひとりでやるということは、このような危うさを内包しているのだ、そう感じました。

結果的に、この会は対外的には大成功で、皆がわたしのところに来て「すごくよかったです~~~」「勉強になりました~」「ありがとうございます!」と言ってくれました。満足しているかどうかは、参加者の顔を見ればわかることで、この日は本当に満足度高かったと思います。

自分は孤高で闘う仮面ライダーではなかった。日頃から関係性の築けている数名でなんとかするプリキュアタイプなのだと思いました。たぶん、女子ってそっちの方が向いているのかもしれません。特にわたしは、自分の力のなさを知っているし、ここで何かすごいことができたとしても自分の力とは思わないので、孤高のカリスマになる必要もありません。

■いつやるの?今でしょ!

頼りにできるかどうかは、相手のスキルにもよってくるので、なんとも言えないところでもあるのですが、最近の自分は「この人は助けてくれそうだ」「この人はきっと○○をできる力がある」などと、思うようになりました。

「助けてくれそうだ」にはいろんな解釈があると思いますが、この場合は、すごいことをやってくれる、という意味よりも最後まで逃げないで一緒に戦ってくれる、ということを意味します。今何ができる、という能力よりも、ほんとに困ったときに助けてくれる人を、わたしは本当に大事にします。

昔は、なんで自分にはコレができないのだろう?もっと熟練したら、もっといろんなことができるようになるのに!と思っていましたが、今では、「できないものは、できない」と思うようになりました。

「できないものが、できる」瞬間を待っていたら、死んでも来ない。

であれば、やはりこの会自体もいろんな人の協力を得ながら続けていくしかないのだと思います。


■広報のクッキングスクールを

3月、たまたまご縁が会ってお会いすることが出来たカリスマ広報さんがいます。雑誌などにも出られているすごい方ですが、話を聞きたい、とお誘いしたら飲みの席に来てくれました。以前にお会いした時は名刺交換だけだったので、こんなことをやっているんです、と具体的な話をしたら、「志が高くていいね!」とおっしゃいました。そして、続けて、「君がこれを続けたいなら、メンバーを集めなさい。そうじゃないと、無理が出て、続けられないよ」と言われました。

既存にある有料セミナーや、PR会社の客引きのセミナーと違う。クッキングスクールみたいに、自分で自分に作る料理にお金を払う。なんで自分で自分の料理を作るのに?と思うけど、普通の飲食よりも高いお金を払って、更に労力も払う そんなシステムを作っていけたら、いいだろう、そんな話になりました。

今、広報としていろんなイベントに参加させて頂きますが、"恐怖"に近い気持ちを抱くことがあります。それは、『情報を鵜呑みにしすぎな人がたくさんいる』ということです。

登壇者が、どのような立場で、どのような経験をしたから、「このような発言をするのだ」ということがわかっていないと、本当に危険です。でも、ココを考えずに、うんうん頷いてメモを取っている参加者を見ると、頭が痛いです。ほんとにたぶん日本はだめになるんだろうな、そう思います。今ある既存のセミナーのやり方でやっていない、新しい方法を模索したいと思っています。

■たぶん、6月は『広報バー』をやります。

そんなこんなで、自分ももっと効率的に声を伝えていかなければならないわけですが、ネットの媒体って言えることが限られていることもありますし、月1の時間の決まっているイベントでは会えない人もいるのだ、と学んで来ましたので、6月あたりに時間をある程度自由に来れる『広報バー』をやろうかな、と考えています。

実施内容的には、広報の文化祭みたいなものを。
でも、文化祭なので、主催はいるものの、他の人も興味がある人は来てよ、みたいな。

まだ構想段階です。
一緒にやれそうな方、お酒、おつまみのご提供頂けそうな方、研究したい新聞雑誌等の媒体ある方、今の時代やメディアのあり方について語りたい方、ついでに自社もPRしちゃいたい方など、是非ご連絡ください。
prpparty@gmail.com