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テレパシーワンから"エヴァンジェリスト"について考える
»2013年5月29日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
テレパシーワンから"エヴァンジェリスト"について考える
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
昨日、"telepathy one"(テレパシーワン)という近未来的なプロダクツのイベントに行ってきました。この不思議なプロダクツは、Google Glassのようにウェアラブル・コンピュータの技術で人と繋がれる道具です。
セミナーは、Telepathy Inc. のCEO 井口氏のプレゼンから進められました。アメリカと日本を行き来することも多い井口氏。GDP1位のアメリカ、3位の日本の間を行き来する中で思っていること、日本の強み、そして、いまやろうとしている"telepathy one"について...。
■Telepathy Inc. CEO 井口尊仁氏とは?
井口氏とは、頓智ドット株式会社の設立者であり、『セカイカメラ』を世に広めた方。『セカイカメラ』とは、スマートフォンに搭載されるカメラを通じて見える風景に、様々なデジタル情報を付加してあたかも現実世界を拡張しているかのように表示するAR(拡張現実)を使ったサービスです。
そして、そんな革新的なサービスを手がける井口さんが次に仕掛けるのが、この "telepathy one"。この"telepathy one"は、ウェアラブル・コンピュータとして、グーグルにGoogle Glassの『競合』として見られている唯一の製品です。そして、開発費もGoogle Glassより半端無く低く抑えられています。(※参考情報末尾に付記しましたので、気になる方はチェックしてみて下さい^^)
すべてがスゴイ"telepathy one"ですが、製品も革新的ながら、その広める手法も革新的...。
で。
その手法が何かっていうと、"エヴァンジェリスト"っていうやつです。
■"エヴァンジェリスト"っていう言葉、知っていますか?
このキーワード(evangelist)を普通に英和辞書に投げ込むと、以下のようになります。
この不思議な名前の職種が、今密かに増えているのです。とはいえ、わたしもよくわかっておらず、BUSINESS ITEM通信の記事を引用すると、以下のような職種です。
■Telepathy Inc. はエヴァンジェリストで、 "telepathy wave" を作りたい
"telepathy one"とは、新しいプロダクツです。孫悟空の輪のようなボディに、コンピュータ、カメラ、スピーカー、プロジェクターまで入っています。これを使って遠距離の人と、意思疎通を図ることができるのです。しかし、使い方は無限です。
この夢の器具の使い方について、閉じた情報の中で考えていくのではなく、興味のある人達がみんな関わってみんなで使用方法について自由に発想を広げようよ、というのが、昨日のイベントの後半の主旨でした。
そして、"telepathy one"の未来について発想を広げてくれるエヴァンジェリストを募集し、皆で"telepathy wave"を作って行きたいそうです。井口さんは先の日経ビジネスオンラインの記事で仰っているように英語が上手ではないそうです。なので、今のWebの英語もエヴァンジェリストが英訳してくれているとか。(もちろんご謙遜だとは思いますが^^;)
■今までにないモノだからこそ、エヴァンジェリスト!
ということで、この日はみんなで"telepathy one"を実際に試してみて、アイデアスケッチし、共有し合いました。以下がその時の模様です。
この経験を通じて、わたしは今まで散々「広報が、広報が、...」と言ってきたわけですが、広報という仕事はなくなってしまうかもしれない、とすら、思いました。なぜならば、会社の良さやサービスの良さが伝わる時とは、ほんとうにその会社を愛している人、そのサービスを愛している人が語った時だと思うからです。そこに「だって、仕事ですから」と言う、名ばかりの広報がいても、あっという間に不要な存在になるでしょう。
また、今までのマーケティングの本には「ファンを増やす」などという視点はあったと思います。しかし、一人で楽しむファンよりも、「いいよ!」って勧めてくれる"エヴァンジェリスト"はもっとパワフルです。特に今までにないサービス、今までにないプロダクツ...Appleのようにリリース時に人々をあっと驚かせる会社もあるでしょうが、金銭の関係ではない所で、本当に素晴らしいと思ってくれて、リリース前でも後でも一緒に考えていける人の存在は本当に大切だと思います。
強いて言うなら、広報は世の中とのコミュニケーションを担当する役割なので、こういったエヴァンジェリストとコミュニケーションを取り協力しながら、会社を前に向けていく、ということが必要になってくる、ということでしょうか。すぐにはお払い箱にはならないようです。ホッ♪ がんばらなくちゃ。。
と、いうことで、今回のイベントについて皆様にも共有させて頂きました。
-あなたの会社には、"エヴァンジェリスト"はいますか?
<参考情報>
井口尊仁氏に関する記事:
【グーグルと対峙する男 「日本版グーグルグラス」、テレパシー井口尊仁社長に話を聞く】
【「《tab》が世界を更新する」頓智ドット 井口尊仁が語る、新サービスの全貌。】
【頓智の井口尊仁氏に聞くNYのスタートアップ環境と、iPadアプリ「tab」とNYの親和性】
【頓智ドット井口尊仁氏、CEO退任の理由を語る】
【ヘタな英語でも米国投資家は熱狂、脱・グーグル経済圏を唱える男にインタビュー】
セミナーは、Telepathy Inc. のCEO 井口氏のプレゼンから進められました。アメリカと日本を行き来することも多い井口氏。GDP1位のアメリカ、3位の日本の間を行き来する中で思っていること、日本の強み、そして、いまやろうとしている"telepathy one"について...。
■Telepathy Inc. CEO 井口尊仁氏とは?
井口氏とは、頓智ドット株式会社の設立者であり、『セカイカメラ』を世に広めた方。『セカイカメラ』とは、スマートフォンに搭載されるカメラを通じて見える風景に、様々なデジタル情報を付加してあたかも現実世界を拡張しているかのように表示するAR(拡張現実)を使ったサービスです。
そして、そんな革新的なサービスを手がける井口さんが次に仕掛けるのが、この "telepathy one"。この"telepathy one"は、ウェアラブル・コンピュータとして、グーグルにGoogle Glassの『競合』として見られている唯一の製品です。そして、開発費もGoogle Glassより半端無く低く抑えられています。(※参考情報末尾に付記しましたので、気になる方はチェックしてみて下さい^^)
すべてがスゴイ"telepathy one"ですが、製品も革新的ながら、その広める手法も革新的...。
で。
その手法が何かっていうと、"エヴァンジェリスト"っていうやつです。
■"エヴァンジェリスト"っていう言葉、知っていますか?
このキーワード(evangelist)を普通に英和辞書に投げ込むと、以下のようになります。
1 福音を説く人, 宣教師;巡回牧師;(原始教会の)伝道者;((E-))《モルモン教》教師.2 ((E-))福音書の著者(Matthew, Mark, Luke, Johnのいずれか).3 (ある主義の)熱烈な支持者;改革運動者((for ...)).
(出典:goo辞書)
この不思議な名前の職種が、今密かに増えているのです。とはいえ、わたしもよくわかっておらず、BUSINESS ITEM通信の記事を引用すると、以下のような職種です。
近年、海外のIT企業において、「自社の製品やサービスについて分かりやすく説明(伝道)する人」という意味でエバンジェリストという役職が生まれ、日本でもIBMやマイクロソフトなど外資系IT企業の日本法人において、講演やセミナーでプレゼンやデモンストレーションを行う役職として存在している。内省的に会社の"職種"として置いている場合もあれば、社外に自発的に発生する場合もあり、例えばAdobeなどだと、たくさんのPhotoshopやIllustratorのエヴァンジェリストは存在しているのだと思います。
■Telepathy Inc. はエヴァンジェリストで、 "telepathy wave" を作りたい
"telepathy one"とは、新しいプロダクツです。孫悟空の輪のようなボディに、コンピュータ、カメラ、スピーカー、プロジェクターまで入っています。これを使って遠距離の人と、意思疎通を図ることができるのです。しかし、使い方は無限です。
この夢の器具の使い方について、閉じた情報の中で考えていくのではなく、興味のある人達がみんな関わってみんなで使用方法について自由に発想を広げようよ、というのが、昨日のイベントの後半の主旨でした。
そして、"telepathy one"の未来について発想を広げてくれるエヴァンジェリストを募集し、皆で"telepathy wave"を作って行きたいそうです。井口さんは先の日経ビジネスオンラインの記事で仰っているように英語が上手ではないそうです。なので、今のWebの英語もエヴァンジェリストが英訳してくれているとか。(もちろんご謙遜だとは思いますが^^;)
■今までにないモノだからこそ、エヴァンジェリスト!
ということで、この日はみんなで"telepathy one"を実際に試してみて、アイデアスケッチし、共有し合いました。以下がその時の模様です。
この経験を通じて、わたしは今まで散々「広報が、広報が、...」と言ってきたわけですが、広報という仕事はなくなってしまうかもしれない、とすら、思いました。なぜならば、会社の良さやサービスの良さが伝わる時とは、ほんとうにその会社を愛している人、そのサービスを愛している人が語った時だと思うからです。そこに「だって、仕事ですから」と言う、名ばかりの広報がいても、あっという間に不要な存在になるでしょう。
また、今までのマーケティングの本には「ファンを増やす」などという視点はあったと思います。しかし、一人で楽しむファンよりも、「いいよ!」って勧めてくれる"エヴァンジェリスト"はもっとパワフルです。特に今までにないサービス、今までにないプロダクツ...Appleのようにリリース時に人々をあっと驚かせる会社もあるでしょうが、金銭の関係ではない所で、本当に素晴らしいと思ってくれて、リリース前でも後でも一緒に考えていける人の存在は本当に大切だと思います。
強いて言うなら、広報は世の中とのコミュニケーションを担当する役割なので、こういったエヴァンジェリストとコミュニケーションを取り協力しながら、会社を前に向けていく、ということが必要になってくる、ということでしょうか。すぐにはお払い箱にはならないようです。ホッ♪ がんばらなくちゃ。。
と、いうことで、今回のイベントについて皆様にも共有させて頂きました。
-あなたの会社には、"エヴァンジェリスト"はいますか?
<参考情報>
井口尊仁氏に関する記事:
【グーグルと対峙する男 「日本版グーグルグラス」、テレパシー井口尊仁社長に話を聞く】
【「《tab》が世界を更新する」頓智ドット 井口尊仁が語る、新サービスの全貌。】
【頓智の井口尊仁氏に聞くNYのスタートアップ環境と、iPadアプリ「tab」とNYの親和性】
【頓智ドット井口尊仁氏、CEO退任の理由を語る】
【ヘタな英語でも米国投資家は熱狂、脱・グーグル経済圏を唱える男にインタビュー】