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【デジタル生活限界論】――『IT断捨離』と『社会人イベント参加』のススメ

【デジタル生活限界論】――『IT断捨離』と『社会人イベント参加』のススメ

広報女子部 部長

「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。

当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


昨日、イベント主催者のためのイベント、"Event Festival Tokyo 2013"に参加してきました。これは、広報連絡会でもサービスを利用しているPeatixさんが主催している、イベントです。広報もビギナーのくせして、主催者もビギナーの私にはとても助かるコンテンツ盛りだくさんのとても素敵なイベントでした!さて、そのイベントに参加して、今"イベント"について思うことを今回は書かせて頂きます。

■デジタル万能な生活が、やってくる、と思っていた時代


20XX年、その年はドラえもんがいて、車は空を飛び、渋滞は解消され、近未来的な銀色のスーツを着て、家事はお手伝いロボットがやってくれ、、、という世界が来るのではないかと、思っていませんでしたか?

宇宙旅行は当たり前になり、銀河系に人間が生活できる快適な星が見つかり、会いたい人は3Dでメールを送ることが出来、スターウォーズのレイア姫のメッセージのように臨場感がある状態で情報を受け取れる...。

残念ながら平成生まれ、とかではないわたしは、ミレニアムの2000年のタイミングでだいぶ血が沸き立つんを感じておりました。

何か、今までにない生活が、くる-!!


根拠はまったくないのに、妄想だけ膨らんでおりました。

そこから10数年。今でも誰もが、そういう生活は来るようでいてすぐ来るものではない、と思っているのではないかと思います。

■もうみんな気づいている。デジタル万能ではないことを

「広報」という仕事を始める前、この仕事はメディアとの接点が多くなることから、自分はある種の集合知である雑誌やWEBなどのマスメディアという人たちを意識するのではないかと思っていました。しかし、真逆であったことに気がつきました。

メディアに掲載されてしまうような情報は、もうみんな"知りたくない"。
知りたいのは、"メディアに掲載されていない情報"。

そして、広報の会をたちあげてから思ったこと、もあります。開催して初期の頃は、何もわからず開催していたので、月1回、馴染みの広報さんと顔を合わせて入れば、十分な情報共有はできると思っていました。しかし、ある日ある事件が起きて、わたしは自分の考えが妄想であることに気がつきました。


■データベースは"人"にある

"事件"と呼んでいるのは、わたしだけで、誰もこれを事件だとは思っていません。

何があったかというと...。数ヶ月前から付き合いのある広報さんを"とても素敵な方"ということを知らなかった、ということに気がついたのです。

数ヶ月前から知っている、ある広報さんがいました。その方は、とても地味で目立たない感じの方でした。自分からでしゃばるタイプではなく、一歩引いた所で、"場"を観察していて、必要な時に発言する-。そのような方でした。

ある日、広報女子会でたまたま設けていたイベントテーマでその方のお話を聞く機会がありました。そのきっかけがあって、その方が単に控えめな方というだけではない、ということを知りました。その後、その方のFBを拝見しました。"基本データ"にたくさんの文章が書き込まれていて、その方の生き方が反映されていました。自分がどんな生い立ちだったか、どんな学生時代を送ってきたか、今までの職歴の中でどのような取り組みをされていたか。会社に勤めてぶつかった壁、起業したこと、前職で広報グループがないところに広報グループを作ったこと。すごく苦労をされていること、自分にできることもありながら、できないことも抱えていること、今ではそれを個性を捉えていること。

書ききれませんが、このことを元に、とても反省しました。わたしは、この方の何を知っていたつもりだったんだろう?、と。

メールするよりは電話。電話するよりは1瞬でも会う。ココまではわかっていたつもりでしたが、会うのも、大勢で会う機会もよいけれど、本当に相手を知りたいと思ったら、1対1で話す、ということを惜しみなくしなければ、最低限でも"わからない"のだと。

■情報は人に宿る。

この日以来、わたしは初対面でも「この人とだったら何かできそう!」と思うような人とは、機会のある限り1対1で話す機会を作るようにしました。ランチに行ったり、お茶に行ったり。やはり、1時間ほどの時間をかけることで、お互いのもやもや(相手が何をやっている人なんだろう?というような)を解決出来ます。

誠ブログを書き始めてからメールをくれた女子とランチに行ったこともあります。話をしていたら、彼女は元美容部員だったということだったので、「じゃあ、広報女子向けのメイク講座とかしようよ!」と盛り上がりました。

実際に会ってまとまった時間を共有することで、やりたいことも具体的に決まっていくのです。

■まずはイベントから参加してみてはいかがでしょう?

そして、こんなことを書きながらも、多くの人にとって突然ランチに行く、飲みに行く、ということのハードルが高いことも知っています。一緒に空間を過ごすためにはそれなりの理由などが必要です。特に異性を誘う場合だと、「え?なんで?」みたいなことになりがちです。自分の場合を考えてみても、無目的にお誘いするっていうことは...ないですね。。。

なので、多くの人にとっては、まずはイベントから参加してみたらよいのではないかと思います。今の時代、ネット見てても雑誌見てても、それだけだと情報は足りません。

先日の週刊ダイヤモンドネタを引きずるつもりもありませんが、やはり家にいて受け取れる情報だけだとダメです。その雑誌を見て、世の中のみなさんが"どう"思われたのか、"どう"これから雑誌を読むのか、メディアを見るのか、そういったことを聞けるのは生身の人間しかいないのです。

これをお読みのみなさんは、興味の範囲で何の情報が必要か、というのは異なると思いますが、今はイベントがたくさん実施されています。そして、どんどん増えると思います。それは、みんながデジタル生活に限界を感じているから、とわたしは思います。無理に...とは言いませんが、勇気がなくて躊躇している、くらいだったら、是非近所で実施されている朝活などからご参加いかがでしょう?嫌だったら、やめてきてしまえばいいのです。但し、わたしは主催者の大変さも知っているだけに、その場合、主催者に失礼のないようにお願いしますね、とお伝えさせて頂きます。

■広報連絡会も6月はバーにしよう

広報連絡会も6月は定例会はしっぽり、広報バーでも、と企画しています。
誠ブログの記事も基本的には流しっぱなしなので、みなさんがどう思っているのかなど、わたしは知りません。本音が聞けるかはともかくとして、そして、時間を指定すると「行きたいけど行けません~~」という人もいますので、気合を入れてこなくてもいいけど、ゆる~く話をしたい、みたいなニーズを救うため、時間を自由に使えるようにどこかのレンタルバーを借りることを考えています。

候補はすごく狭い溜池山王のバーか、そこそこ広い両国のバーか・・・。なかなかイメージに合うところが難しいのですが、いつかはPeatixさんがイベント向けの施設も作ってくれるといいなぁ...などと思っております。Peatixさん、これからもイベント主催のためのよいサービスのご提供をお願い致しますm(_ _)m