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"NAVERまとめ"は、善なのか、悪なのか
»2013年6月 3日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
"NAVERまとめ"は、善なのか、悪なのか
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
先週金曜日は、LINE株式会社 森川社長のお話をセミナーで拝聴しました。場所はアタッカーズ・ビジネススクールです。2時間セミナーのうち、森川社長のお話は1時間10分程度であったと思います。その後50分間は、質疑応答。
※写真がないので、わたしの森川社長手描きを掲載します。
この手のセミナーでは途中で質問が途絶えることもありそうなものですが、この50分間はすごくたくさんの方が質問をされ、一秒たりとも途切れることがありませんでした。そして、すべての質問に簡潔に応える森川社長は、ある種野性的なものを感じさせるほどで、現代の経営者としてとてもステキだと思いました。
セミナーの内容はほとんどがサービスとしての『LINE』についてのものでした。ちなみに、わたし自身は『LINE』を使いません。使わない理由について、今回はテーマから離れるので述べませんが、『LINE』をダウンロードした後、わたしは悲鳴を上げて削除した、と記憶をしています。ですが、多くの方にとってよいサービスなのだということは理解をしているつもりです。
さて、「広報」という立場から気になるのは、『LINE』よりも『NAVERまとめ』です。
なぜならば、メディアさんと接する中で話題に上がるのは、「元記事よりもNAVERまとめの方が読まれる」ということだからです。どこのメディアも同じような感覚を持っているようです。自分自身、NAVERまとめのまとめられっぷりを見て、さらにそのPV数を見ると、驚愕します。
LINE株式会社として、メディアの意義とか、知財とか、倫理とか、一体どうなっているのだろう?と疑問たくさんで臨んだわけなのですが、自分が質問する前に、かなり無理の無い社会のニーズを反映したサービスを展開するスタンスだということは、森川社長の語り口から把握することができました。
セミナーの最後に、わたしも広報という立場から、「元記事よりも読まれることをどう思われるか?そして、元記事を書いているメディアの意義とは?」と質問をさせて頂きました。
その際の、森川社長の回答が、とても納得できるものでした。
全てはわたしのノートの中にあるため、若干ずれていたら申し訳ないのですが、仰っていたことをかいつまんでお伝えさせて頂くと...
-先日、IVSというイベントで、札幌でも"メディアのあり方"や"インターネットけしからん"というようなディスカッションをしてこられたとのことで、この質問は割りとタイムリーだったみたいです。
「いろんな受け止め方があるのですが、過去の歴史を振り返ると、何が良いか悪いかではなく、何が生き残るか、だと思います。経営者としては、会社を継続させるために生き残るためになんでもするようにしています。」とお答えになっていました。
また、続けて仰っていたことも大変興味深くて、「何が正しい、ということは言わないようにしている」とのことでした。なぜならば、今正しいものは時間が経てば古くなるから、ということでした。今は正しくても時代が変われば正しくなくなる。一度正しい!として主張したことを否定することは難しいので、『今』を否定しながら経営をしています、とのことでした。
何が良いのか悪いのか、正直わからないことも多い時代です。わたし自身も、その中で翻弄されているとも正直感じています。企業の姿勢として、いつでも柔軟に変われるスタンスを常に取っている、というのは必要なのだと思います。そして、今の日本の会社で、このように柔軟な姿勢を取れている会社は、どれくらいあるものだろう?とも思ってしまいました。「変わっちゃいけないもの」もある。しかし「変わらなくてはいけないもの」もある。大切なのは、昨日までの真理が今日は変わってしまう"かもしれない"ということであり、ショックをいちいち受けず(時間がとられるから)、想定の範囲内として対応していくことなのかもしれません。
今回のセミナーは、『今』の時代に合わせて、柔軟にしなやかに、今のわたしたちはどう仕事をしたらよいのか、考えさせられました。本当によい機会を頂きました。今週からまた頑張ります!
※写真がないので、わたしの森川社長手描きを掲載します。
この手のセミナーでは途中で質問が途絶えることもありそうなものですが、この50分間はすごくたくさんの方が質問をされ、一秒たりとも途切れることがありませんでした。そして、すべての質問に簡潔に応える森川社長は、ある種野性的なものを感じさせるほどで、現代の経営者としてとてもステキだと思いました。
セミナーの内容はほとんどがサービスとしての『LINE』についてのものでした。ちなみに、わたし自身は『LINE』を使いません。使わない理由について、今回はテーマから離れるので述べませんが、『LINE』をダウンロードした後、わたしは悲鳴を上げて削除した、と記憶をしています。ですが、多くの方にとってよいサービスなのだということは理解をしているつもりです。
さて、「広報」という立場から気になるのは、『LINE』よりも『NAVERまとめ』です。
なぜならば、メディアさんと接する中で話題に上がるのは、「元記事よりもNAVERまとめの方が読まれる」ということだからです。どこのメディアも同じような感覚を持っているようです。自分自身、NAVERまとめのまとめられっぷりを見て、さらにそのPV数を見ると、驚愕します。
LINE株式会社として、メディアの意義とか、知財とか、倫理とか、一体どうなっているのだろう?と疑問たくさんで臨んだわけなのですが、自分が質問する前に、かなり無理の無い社会のニーズを反映したサービスを展開するスタンスだということは、森川社長の語り口から把握することができました。
セミナーの最後に、わたしも広報という立場から、「元記事よりも読まれることをどう思われるか?そして、元記事を書いているメディアの意義とは?」と質問をさせて頂きました。
その際の、森川社長の回答が、とても納得できるものでした。
全てはわたしのノートの中にあるため、若干ずれていたら申し訳ないのですが、仰っていたことをかいつまんでお伝えさせて頂くと...
-先日、IVSというイベントで、札幌でも"メディアのあり方"や"インターネットけしからん"というようなディスカッションをしてこられたとのことで、この質問は割りとタイムリーだったみたいです。
「いろんな受け止め方があるのですが、過去の歴史を振り返ると、何が良いか悪いかではなく、何が生き残るか、だと思います。経営者としては、会社を継続させるために生き残るためになんでもするようにしています。」とお答えになっていました。
また、続けて仰っていたことも大変興味深くて、「何が正しい、ということは言わないようにしている」とのことでした。なぜならば、今正しいものは時間が経てば古くなるから、ということでした。今は正しくても時代が変われば正しくなくなる。一度正しい!として主張したことを否定することは難しいので、『今』を否定しながら経営をしています、とのことでした。
何が良いのか悪いのか、正直わからないことも多い時代です。わたし自身も、その中で翻弄されているとも正直感じています。企業の姿勢として、いつでも柔軟に変われるスタンスを常に取っている、というのは必要なのだと思います。そして、今の日本の会社で、このように柔軟な姿勢を取れている会社は、どれくらいあるものだろう?とも思ってしまいました。「変わっちゃいけないもの」もある。しかし「変わらなくてはいけないもの」もある。大切なのは、昨日までの真理が今日は変わってしまう"かもしれない"ということであり、ショックをいちいち受けず(時間がとられるから)、想定の範囲内として対応していくことなのかもしれません。
今回のセミナーは、『今』の時代に合わせて、柔軟にしなやかに、今のわたしたちはどう仕事をしたらよいのか、考えさせられました。本当によい機会を頂きました。今週からまた頑張ります!