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男性社会にやっつけられていませんか?――やはりわたしは"女子会"をしなければならないと思う10の理由

男性社会にやっつけられていませんか?――やはりわたしは"女子会"をしなければならないと思う10の理由

広報女子部 部長

「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。

当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


とある座談会に出たら、"広報女子会"の可能性をめちゃめちゃ感じてしまいました。

先日、雑誌掲載を目的とした座談会にお誘いをされまして...行ってきたのですが、まるで考えてもいなかった、自分の会の独自性に気がついて帰ってきました。

その独自性は、"女子会"スタンスでした。

今年から男子も参加できる会を...と思いましたが、わたしの主催スタンスはある意味、女子会ノリであったのだと気づきました。

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■男性が多い場所で、"違和感"

なぜ気づいたか、ということをご説明致しましょう。

今回出席した座談会で集められたのは4名。うち女性はわたしのみ。
2時間程度の会だったのですが、途中から叫びだしたいような気持ちになりました。(叫んでませんが ^^;)

すごく、その場に"違和感"を感じたのです。

それは、"空気の固さ"でした。

どこかの集まりに参加をすると、わたしは必ず主催者視点を意識します。

まずやるのは「会の雰囲気」を感じ取ること。して、その雰囲気は誰によって構成されているものなのか(誰がキーなのか)を見ます。その上で、自分の会だったら何が適応できるか、自分だったらどうするか、を考える、という3段構成でした。

この男性比率が多い構成に、ぎゅむ~~~っと押しつぶされそうな固い空気感受けました。


■毎回手作りお菓子を出す

2012年2月~2013年2月まで実施した女子会ですが、最初はそもそもわたしが名刺交換した範囲の広報さんとしか会を実施しておりませんでした。

そして、わたしがこの時期お菓子をホテルのパティシエさんに習っていたこともあり、毎回会に合わせてお菓子を作って持っていく、というスタンスを取っていたんです。

やりたくなかったのは、他でもできるようなことをやること。
普通のお菓子も飲み物も、どこでも出せるものです。
そうではないものを出したかった。

また、「なぜこれを作ったか」というストーリーがあると、楽しいものです。今日は○○さんが来るとわかっていて、XXが好きだと思ったから、とか、イチゴの季節だったのでイチゴを使ってみました、とか。

いつもはダイエットしているけど、今日だけは食べちゃおうかな、そんな気分にもさせてくれます。
パンフ2.jpg
■会話の糸口、どう開くか

"会"をやっています、なんて言うと、みんな最初から自由闊達な意見交換が行われていることを想像するようですが、実際のところはそうはいきません。

ただでさえ、広報なんてガードが固い。ペラペラしゃべるわけにいかない人たちをどのように心を開かせてしゃべってもらうか、そこに終始しました。

なので、広報の会を実施する時は、お菓子とお茶を用意しよう、と思っていました。お互いの共通の話がなくても、美味しいものが目の前にあってパクパク食べれる状況だと、女子の話は盛り上がります。

みんなの緊張を解きほぐして、なんとなく目の前にあるものに「すごーい」とか「美味しい!」って言いながら、わいわいお茶会する中で、広報の話をしたかった、というのがわたしの主旨です。

なので、会を広げることよりも、難しいことをやるよりも、みんなの心をほぐして、短時間でお互いすごく仲良くなったような感覚をもって帰ってもらったらいいな、と思っていました。

■女性特有要素を伸ばす

一見して何の生産性もないように見えるこの活動は、女性だからこそ後々の生産性を高めることができるのですが、会社から見たら遊んでいるとみられることもあるだろうというのは、理解をしています。

なぜ女子会にしたのか、ということは、いろいろな理由があるのですが、"女性だから女性同士で高められる発想やイマジネーション、アイデアを高める"ということはひとつあります。

ココに男性が1人いると、大変面倒なことになりがちです。女性の話は積み重なるのですが、そこに線で引くような明確な繋がりはありません。よって、この積み重なりを阻害しないために、初期は男性が出席しても"Boys on the side"といった感じでオブザーバーとして参加頂き、会話に入れませんでした。

ただでさえ、よくわかっていない広報のこと。
わからない中で、選ぶ選択肢をアイデアとして広げる必要があるのに、男性のまとめ能力で最初からまとめられたら、台無しです(もちろんこれができる男性もいらっしゃいますが)

また、AとBという選択肢があるうち、どちらを選ぶとしたら、「たぶんA!」と言える女性は多いのですが、たぶん1人でいるとなんでAだったのかは本人もわかっていないことは多々あります。でも、複数で話をすると、「やっぱりこっちなんだよね」と誰かが言うと、「そうそう、それが売れてるよねー。欠品も多いの!」と誰かが被り、その上に「この間、シブヤでもそれ持ってる女子高生いっぱいいた!」などとかぶるんです。

これが、1人ごとに男性社会と戦っていたら、形になる前に"理論"や"理屈"という「一見してそれっぽいもの」に押しつぶされます。

■しかし、女子にあまりリーダーはいなくって。。

実際のところ、最初想定していた、女子たちで決起して作る会というのは、難しいことがわかってきました。何かを「やる!」とか「つくる!」となった時、残念ながら、男性の方が頼もしく助けになってくれるのです。これは彼らが問題解決の具体策を知っていることもひとつだと思います。

今年の4月に広報連絡会を作ったのですが、こちらにしても幹部的に助けてくれる男性広報さんがいたからできたことであって、正直、わたしひとりではとても無理でした。

なので、今のわたしの結論として、
わたしにとって特に意義があり、やるべきことは広報の女子会の方だが、
運営側を集めるのも、とにかく難易度が高いのも女子会の方なのです。

■"共感"で日本を繋げられたら...

このブログを開始してから、意外だったことがありました。
特に初期の記事を書いていた時、この誠というメディアは男性読者がほとんどなのに、このブログを経由したFBの広報女子部ページは、ほとんど女性が「いいね!」を押していました。

そして、最初の体験記の時の方が、ノウハウっぽいことを書いた時よりも、「いいね!」を押してくれる女性は多かったのです。

後の記事の方が、「それっぽいこと」をそこそこのクオリティでまとめられた、と思うこともありました。しかし、「いいね!」は個人の大変だった思いの方に、女性が支持として入れるのです。
これも、わたしの活動の特徴なのだな、と思いました。

たぶん「いいね!」をしてくれている彼女たちが「いいね!」をしてくれた理由は、『共感』なんです。

わたしは偉そうなことを語らなくても、いい。

「こんなことがあった。だからこうした。みんなもこうだったらいいと思うんだけど、どうだろう?」背伸びしない発言で、そう投げかけるところから、いろんな人が共感してくれれば、結果として集まってきてくれるのかもしれない。

で、実際のところ、集まったからといって、どのようにしてよいのかは、まだすっかりわかりません。

とりあえず7月29日に、広報女子会をどこかで開きたいと思っています。
リアルでどこかで集まるのか、それともSKYPE会議やチャット会議みたいなことにするのかも含めて、考え中です。
なにかよいアイデアがあったら、是非お寄せ下さい。

【アイデア受付先】
prpparty@gmail.com

P.S.ちなみにリアルで会う場合には、放牧牛の美味しいミルククッキーが提供できると思います^^

というわけで、10の理由を書くまでに文章がえらい量になったので、ここまでとさせて頂きます。またの機会にお話しましょう!