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シェアされるべき"アイデア"をシェアするーーTEDと広報は似ている

シェアされるべき"アイデア"をシェアするーーTEDと広報は似ている

広報女子部 部長

「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。

当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


先日、TEDxKids@ChiyodaのPRをサポートします!とブログに書きました。
明日あさって、他の広報女子にも手伝ってもらって、みんなで広報活動をしようと考えています。

それにあたり、子どもと子どもの環境を作る人が読むメディア...をピックアップし、自分が既に繋がりのあるメディアさんにTEDxKids@Chiyodaについて2、3、ご案内を致しました。

みんなで広報活動する前に、自分が思ったことを、シェアさせて頂きたいと思います。

■「そもそも、"TED"って、なんですか?」と100%聞かれる

メディアさんにご連絡をしてみて思ったことは、案外"TED"が知られていない、ということです。
わたしの周りには、"TED"に注目をしている人がたくさんおり、FBでリンクをシェアしたり、登壇したり、今回のように主催したり...という方がいます。その環境に慣れっこになってしまっていたのですが、メディアさんにご連絡をしてみたところ、「あのぅ...そもそも、前提となる"TED"とはいったい何か、そこから説明してもらえますか?」と言われてしまいました。

最初、"TED"という言葉は、AppleやSoftbankくらいにメジャーな言葉だと思っていました。NHKの"スーパープレゼンテーション"でも定期的に放映されていますし、何より自分が"TED"のスピーチを聞く中で、勇気づけられることも多かったからです。

■意外に知られていない"TED"。

TEDは 1984年カリフォルニア州モントレーで設立された非営利組織。世界を牽引する思想家や活動家をスピーカーとして招待し、年に1度アメリカで国際会議が開催されています。TEDは "Ideas Worth Spreading(広める価値のあるアイデア)"の精神の基、たくさんのアイデア発案者と共に世界を変えられるような考えを発案できるよう活動しています。
2006年からインターネット上で無料でスピーチを見れるようになり、爆発的に認知度は高まりました。高まりました...が、それは世界でのことなのかもしれません。TEDのライセンスプログラムである"TEDx"は、いまや144ヶ国。1657都市で6000件以上のイベントが実施されるまでに至っています。

それをメディアさんにお伝えし、「だからこそ、未来の子どもたちに触れてもらい、感じてもらい、自分たちの未来を自分たちで描いてもらう必要があるのです」と結ぶと、「大変良い情報を頂きました。すぐにではないかもしれないけれど、是非今後何かで取り上げられればと思います」などと感謝してもらえました。

前職で、広報をしていた時、わたしが発信していたリリースの情報は企業のキャンペーンなどであったため、このように感謝されてた記憶はなかったのですが、今回は世界でも支持されていることでもあり、明らかにメディアさんにもよい情報であったようです。

■有益な情報はすぐそこにあるのに

そうであるならば、"今回の実施の情報を伝えることは、わたしたちPR側のエゴではなく、社会にも役に立つこと"です。

読者や視聴者に喜んでもらえる情報を提供することで、メディアはその情報を発信することができ、その結果感謝されるのは発信側のメディアさんになるはずです。

そう考えると、まさに"TEDx"イベント開催の今回の情報を伝えることは「シェアされるべき"アイデア"をシェアする」ことなのだなぁ、と思いました。

あれ?ちょっと待って!

これはまるでTEDが言っていることであるよう。。。

TEDが開催されている精神の基は「"Ideas Worth Spreading(広める価値のあるアイデア)"」なんですね。

個人や会社や団体が実施している意義のある活動、広める価値のあるアイデアをプレゼンし、他の人達が次のステップを踏み出せるようにするのです。

■"TED"も広報も。

広報の仕事は正直、広める価値のあるアイデアだけを広報するだけにはとどまりません。それが社会の皆に注目されようがされまいが、新商品や新サービスが出ればプレスリリースを打ち、今回は反響があったなかったなどとしたりします。

もちろん会社が営利目的の組織である以上、自らの会社についてアピールしたいことをアピールするのは、業務として普通のことです。

しかし、個人的には、「会社から社会へ伝えたいことを伝える」という役割の他に、「社会に生きる人々の気持ちを知り、役に立つことを発信する」という役割があると思っています。これはどちらかというとCSRよりな考え方だと思いますが、前者と後者が両輪となって進んでいくのが健全と思っています。

さて、23・24日は、数名の広報女子に眠い目こすって早朝に集まってもらいます。"シェアする価値のあるアイデアをシェアする"是非、その活動を応援してください^^