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1825年ファラデーが始めた少年少女のための英国科学実験講座『クリスマス・レクチャー』を知っていますか?ーー日本のイベントの模様は10/27 BSにて放送!
»2013年10月26日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
1825年ファラデーが始めた少年少女のための英国科学実験講座『クリスマス・レクチャー』を知っていますか?ーー日本のイベントの模様は10/27 BSにて放送!
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
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TEDxKids@Chiyoda のPRについて考えていましたら、ひとつ思い出したことがありました。それは、学生時代に参加したイベント英国科学実験講座『クリスマス・レクチャー』です。こちらについてもご存知の方は少ないのかもしれません。
ある時、ファラデーはある時イギリス一の化学者として有名だった
ハンフリー・デービーの講演を聞きに行きます。この講演に感激したファラデーは科学に身を捧げることを決意するのです。
わたしは当時、たまたま新聞を見ていて知った・・・とかそんなところだったと思います。このイベントに参加した体験が、いまの自分に根付いているといっても間違いないでしょう。
今更で間に合わないかもしれませんが、なんと明日10月27日にBS日テレでイベントの模様が放送されるようです!是非お子さんがいらっしゃる方は、お子さんとともに御覧ください!!
英国科学実験講座『クリスマス・レクチャー』がどういうものかというと、
というものです。「クリスマス・レクチャー」は、毎年クリスマス時期の英国・ロンドンで、ロイヤル・インスティテューション(英国王立研究所)が開催する青少年向けの科学 実験講座です。毎回著名な科学者を講師に迎え、ユニークな実験やデモンストレーションをふんだんに取り入れて、子どもたちに科学のおもしろさを伝え続けて います。このレクチャーを日本で再現しているのが「英国科学実験講座」です。英国では1825年以来、180回以上も続いています。
更にお伝えするのであれば、このイベントの創始者は、中学校の理科で誰でも習うファラデーなのです!
ファラデーといえば、「電磁誘導の発見」「電気分解の法則の発見」「ファラデー効果」「ベンゼンの発見」「塩素を初めとする気体の液化」等数々の業績を世に残しました。
本人は、貧しい家庭の生まれで、13歳になると製本業者に奉公に出ています。ここの製本屋の主人は、とてもよい方で、彼に屋根裏部屋で科学の実験をすることを励ましたのです。
ある時、ファラデーはある時イギリス一の化学者として有名だった
ハンフリー・デービーの講演を聞きに行きます。この講演に感激したファラデーは科学に身を捧げることを決意するのです。
彼の著書 「ろうそくの科学」も、子どもたちのために書かれました。彼は自分の科学への情熱に火をつけてくれたこの体験があったからこそ、少年少女に科学のおもしろい講演が必要であると思ったのでしょう!
しかも、このイベントは、少年少女への"クリスマスプレゼント"として、ファラデーが企画したのです。1825年から毎年、イギリスでは少年少女へのプレゼントとして実施されています。
なんて素敵なアイデアでしょう!!
こんなアイデアが1825年に実現されて、英国王立研究所により今でも続いているとはなんとも素晴らしいと思います。英国王立協会は1660年設立。歴代の会長には、あのニュートンもいます。わたしは、このようなイベントが長きに渡って実現しているイギリスを羨ましいと思いました。
わたしがこのイベントに参加した時、今回と同じように英国人の科学者が壇上に出ていました。実験は通訳があったのが印象的でした。これが日本で起こっているわけでなく、なんとイギリスチームが出張してきていることにもびっくりしました。
科学実験の内容の細かいことは覚えていませんが、エンターテイメント要素に溢れていて、とてもおもしろく、またアカデミックで、その場にいる自分を誇らしく思うことすらできました。何か、大人扱いしてもらえているというクオリティの高い科学実験パフォーマンスでした。
そして、こうも思いました。
日本には、「子ども向け」として、クオリティの低いもの(子どもだとして小馬鹿にしたようなもの)を提供されることが多い。だけれども、子どもでもよいものをわかり、それらに触れる必要があるのだ、とも。
若い人たちに科学への関心をもたせるのに大人は会議室で議論しますが、「百聞は一見に如かず」です。小さな紳士・淑女に提供されるべき、この実験講座を、是非あなたも見てみてください!!