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【TEDxKids報告】参加してわかったこと(2)ーーTEDxは鎖国を解消する黒船

【TEDxKids報告】参加してわかったこと(2)ーーTEDxは鎖国を解消する黒船

広報女子部 部長

「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。

当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


さて、次にスタッフとして参加してわかったことをシェアします。
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まずわたしがTEDxKids@Chiyoda のお手伝いをすることになったきっかけですが、今年の5月にオーガナイザーの青木さんと知り合ったのがきっかけです。

TEDxTokyoにはイベントに参加したことがあり、「TED」はわたしの中で憧れの存在でした。

TEDxTokyoのスタッフ募集要項には英語が流暢であることと書かれていたと思いますが、わたしの英語力はとても流暢ではなく、諦めていたのです。

ですが!!
「英語できなくてもいいですよ!」という青木さんの応対に、是非やりたい!と申し出たのです。

そこからは、「何やりたいですか?」って聞かれ、広報活動ができると提案した・・・というのが一連の流れの始まりです。

さて、しかしやったことがないことというのは、さまざまな学びを生み出すもの。。。それをちょっとずつ見て行きましょう。

【1】"大ヒット"。でも知らない・・・?

わたしにとって憧れの存在のTED、そしてTEDx。全世界で144カ国でイベントは実施されています。しかし、メディアさんにコンタクトしてみると、案外知らない人が多い・・・ことに気が付きました。

NHKのスーパープレゼンテーションでも放映されているのに、思ったほどの認知度はなかったということです。話を聞いてくれるメディアさんには「知らなかったので、よい情報をありがとうございました」と言われるものの、TED自体の説明をするので1件あたりの時間が長くなってしまい、方法を変えないといけないな、、と思いました。

そんな中、とある朝活イベントで、とある大ヒットアニメについての話を聞きました。たしかにアニメ界では、大ヒットらしいのですが、わたしはタイトルすら聞いたことがありませんでした。自分の身の回りがよく知っていることを世界のすべてと思ってしまう自分の思考に危うさを感じることにもなりました。そして、毎日いろんなところで同じようなことが起こっているのだろうとも思いました。

ココについては逆に書きたいことがたくさーーーんあるので、また後日書きます。ここで言いたいことは、「自分はこう思っていた。でもそうじゃなかった!」ということがある、ということです。

【2】空間の再構築・再認識

今回、リハ日の会場設営もお手伝いしました。わたしは天井の星空を演出する布をほどいたりまとめたりしました。お手伝いしたことは、大したことではないと思っています。しかし・・・お手伝いした「コト」は、大したことでないのに、スケールが違うと、こんなに大変・・・なのか、と学びました。

構成1.jpg
実際のところ、みんなと一緒にやるので、「大変」というほどではないのですが、頭の中ではなにか「こういうことをする時にはこういう風にするもの」というプログラムがカシャカシャと変わっていく音がしました。レゴをばらすように、一度思い込みをばらして再度組み立てる感じです。

この場合、そこそこのサイズの布なら扱うイメージはあっても、身体もすっぽり覆ってしまうような20M弱の布を扱うことはないわけで、それだけでも結構カルチャーショックなのです。

このような感覚は、わたしだけかもしれませんが、日常の認識を再構築をしているような気分でした。
実際、会場は"非日常感"あふれる仕上がり。単なるペットボトルが巨大なシャンデリアになっているのには、感動しました。
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【3】知らない人たちと作業
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ボランティアで集まりますので当然なのですが、知らない人が多いです。リハ日は結構忙しく、人足があれば「ちょっと手を貸して」とみんなで一緒にやります。

楽しく、笑いながら作業しますが、相手のことは知らない状態なので、ある程度妄想しながら作業します。

ランチなどゴハンを食べるときに、やっと「あ。学生さんだったんですね」なんて話ができますが、作業中はその時間はいまいちない・・・という感じです。
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リハ日は特別ですが、3ヶ月前くらいからメンバーを集め、定期的なミーティングを繰り返します。その中で飲み会や懇親会も実施し、仲良くなる仕掛けもあるのですが、イベントに関わってみて、改めてその重要性を感じました。


【4】慣れないマック

先に申し上げたように、当日イベントの模様をtwitter・FBなどでリアルタイムに更新するのもわたしたちメディアチームの仕事でした。
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登壇が始まる前に「これから◯◯さんのプレゼンです!」とUPし、登壇者の話について「いま、こんな話をしている」と更新する・・・ただそれだけなのですが、パニクりました。

理由のひとつは更新用のPCがマックだったこと。時間に制限があり、聞き逃すわけにいかない中で、WEBページの切り替えが、メモ帳がなくなった!とやっているうちにあっという間に次のプレゼンが来ます。

こちらについては、隣に優秀なTEDxTSUKUBAのスタッフさんがいて、だいぶ助けて頂きました。

・・・ということで、前日・当日については、あまり役に立った気はしていないのです。リーダーシップを発揮したこともないし、カッコよく立ちまわるどころか、不格好に対処・・・。

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そして、一連のことを通して体感したことがありました。
その瞬間は、帰り際に訪れました。

イベント当日中に、新幹線で地方に行かなくてはならなかったわたしは、懇親会には出ず、会場を後にしました。

その時、登壇者さんが他の方と話をしているのを見ました。「わー、あの人素敵だったな。お話する時間はないけど写真一緒に撮りたいな」と思って、次の瞬間諦めました。

なぜならば、話しかけにいくのに十分なエネルギーがない、と感じたからです。

正直、身体は動くものの、"何か"に疲労している感覚がありました。

そして、その感覚に覚えがありました。

なんだろう?

そう考えて気が付きました。

これは、海外に旅行に行った時、初日に起こる"疲労"だと。

それは、"文化"に接することでの疲労です。いつもの毎日じゃない。いや、同じなんだけど、何かが少しずつちがって、ちがうことに少しずつ適応しながら過ごすことで起こる疲労。

例えば、海外に行くと、当然ながら違う言葉を話してますよね?

立つ・歩く・座る・話す、それらは日本人もやることなのに、何かがちがう。無意識のうちにそれに自分を調整しようとする。
今回も背景もスキルも年齢もまったく違う人達の中で、イベントのためにいろんなことを調整したーーその疲労が心地よくきていました。

いつも話す人、いつも周りにいる人、社会人になると決まった人としか付き合わなくなる、と言われます。わたしたち普通の日本人は、まだまだメンタル面での鎖国をしているのかもしれません。慣れ親しんだ光景・考え方は大変居心地のよいものですが、異文化に触れることで化学反応が生まれます。また、利害関係もない関係もできるでしょうから、大人になっても志を同じくするソウルメイトができるかも!?そんなことができる場所なのかもしれません。

まさにTEDxは、異文化コミュニケーション。
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言葉で言っていても始まりません。

次回は、あなたが、直接関わってみて下さい!