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2012年種まき、2013年芽吹き、2014年成長-今年必要なのは「愛すべきあつかましさ」
誰も書かなかった、広報女子部ログ
2012年種まき、2013年芽吹き、2014年成長-今年必要なのは「愛すべきあつかましさ」
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
2013年はいろんなことが変わる年だった。
いろんな勉強会に広報さんが講師として登場してきた。もちろん個人的にそういった場に出やすいというのはあるのだが、小さい会社やベンチャーが元気になると、広報も手法として取り入れないわけにはいかず、小さい会社のための勉強会として、職種内に限ったものではない勉強会が数多くあったように思う。
同職種だけが集う場に限られない公の場として、例えば、スクーにどんどん広報さんが講師として出てきた。2013年はNAVERまとめにも取り上げられたAcerの砂流さんが2回の授業を行い、今年は14日に今をときめく名刺管理アプリのSansan日比谷さんが登場。Sansanさんは、年末年始にTV-CMを見る機会も多く、会社としても"攻め"の姿勢をとても強く感じる。(スクーの授業については記事下にまとめました)
メディアの動きだって若手がどんどん目立ってきている。「5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die? 」の書籍を書いた東洋経済オンライン佐々木編集長。この編集部は平均年齢が31歳(2013年3月時点)という若手で構成されている。東洋経済新報社自体はダイヤモンドよりも歴史が古く100年以上続く老舗なので、すごい決断である。老舗といえば、朝日新聞にもメディア・ラボが立ち上がった。こちらも若手メンバーで構成されているようである。
東洋経済オンラインでブランドコンテンツという「充実した記事のPR」をしているサイボウズという企業がある。オウンドメディア「サイボウズ式」も営業ツールとしてもよく、メディアとしてますますの地位を確立しているようである。企業PRや発信の技術も多様性が出ている。
広報女子部ログ的には、2013年の締めくくりに「部長が選んだ"すごい"広報10名」企画を実施しようと思っていたのだが、なぜか去年に限っては、取り上げたかった10名のうち3名が転職をした。10名取り上げるという中に、「元XXX社、現◯◯社」という表記をするのもいかがかと思い、なんだかんだと考慮した結果、見送った。
確かに「広報は転職が多い」とは感じているのだが、これらの3名に関しては長いことその会社にいたのに、よりによって2013年に転職したという不思議な年でもあった。
しかし、これはなるべくしてなったのだろうな、と感じられる偶然でもあった。2013年は広報のやり方が大きく変わるターニングポイントであったのではないかと思う。多くの会社ではこの2013年のための種まきは2011年や2012年にされていたようなので、2013年は芽が出始めた年。また、会社の広報戦略の方向性や先行きも見透すことで各々の方向性も見出し、袂を分かつシチュエーションも出てきたのではないか。大きく成長し、この後花を咲かせ実をつけるのは2014年以降であろう。
そのため、2014年はいろんな会社の具体的な施策が、社外の人間にも知れるチャンスのある時になりそうだ。耳を澄まし、目を凝らし、どこに本質があるのかを見抜く時期だ。
個人的には、去年はリリースを一本も打たない異端すぎる広報業務を遂行した。普通の広報業務はリリースを打ってメディアに取り上げられてなんぼなのだが、メディアに取り上げられてもA4ペラ一くらいの記事では自社が発信したいことが伝わらないと思い、数ページに渡る連載を大手メディアに売り込んだ。ただ売り込んでも相手の負担を増やすようだと連載にはならないので、自分で書くから連載させてくれというあつかましいお願いであった。これは編集長に許可頂き6回連載がされた。
今年は、またちょっと違うことを狙っている。が、水面下で動いておりまだナイショです♪広報女子部に関しては、広報女子部まんがを年末年始にある程度描いたので、徐々に公開する予定。勉強会では2-3時間で共有できず限界を感じたことを、相手の時間も場所も制限をしないWEBで、好きな時に好きなだけ触れることにできる状態で、アクセスをしてもらえるところに「広報の(中の人の)気持ち」を共有できる仕掛けを作りたい。
最後にもうひとつ。今年は昨年までの間に蒔かれた種が芽吹き目まぐるしく成長する時代になると言った。芽吹いたものは最初はちいさくて見えなくても、成長すれば"公に見える"ようになる。そんな2014年、既存にないものがどんどん出てくる時代に、必要なものがある。それは「愛すべきあつかましさ」だ。この世にはたくさんの正義があって、例え正しくとも出始めは拒否反応されたりする。そのような時に必要なのが「愛すべきあつかましさ」。あつかましくないと大きな成長はできない。しかし、そこに常に「愛される」要素は必要である。
例の週刊プレイボーイの元編集長島地氏の書籍。2014年を生き抜くツールとして、お勧めする。今の時代にはいない昭和の豪傑がたくさん出てくる。現代の"上司"から学べない気骨は本から学ぶが正解。
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