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社長は、広報の敵か、味方か。-広報女子会を実施して思ったこと-
誰も書かなかった、広報女子部ログ
社長は、広報の敵か、味方か。-広報女子会を実施して思ったこと-
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
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8月末にほぼ1年ぶりの広報女子会を開催しました。
女性の絵本作家 兼現役編集者さまをお迎えして、半ば対談のような形での勉強会でした。話題はメディアサイドのことから、出産や子育て、自分の使命にわたるまで、多岐に渡り、主催者側としても楽しかったです。
ほんとにたくさんのテーマが少ない時間の中で語られたわけですが、その後もふとした瞬間に思い出すテーマがありまして...。みなさんにも共有させて頂きます。結論からいうと、「いろんな会社と人がいる」ということでして、何が正しいとか、どうするべき、とかそういうことではないんです。それぞれ違う悩みや課題にどう対応するか、っていうのは、やっぱり双方向の広報同士のコミュニケーションが解決の助けになるんじゃないかと思った、と、そういうことです。
で、どんな話があったかというと。下に漫画にしてみました。(画力がなくて、すみません(^^;))
・・・ということだったんですね。
広報は、タダで広告効果が望める宣伝ツールではありませんし、倫理観が必要です。この6コマ見て、「えー。こんなの実際にないない!」と思う人もいるでしょうけど、残念ながら存在します。そして、事実、広報っていうのは、そういうシチュエーションと戦う仕事です。もちろん、そんな心配のない社長や会社も多くあるのも、事実です。
広報は確かに、華やかそうに見える仕事です。そして、メディアとの交渉が多そうなイメージもありますが、実は社内がネックになったりもします。「会社」として実施するアナウンスであれば、会社に責任があるのかもしれません。でも、事実ではないことを知りながら、アナウンスをしていくことが正しいとは、わたしには思えません。
そういうとき、みなさん、どういう対応を取られているんでしょうね。と、いうことを、かねがね思ってきました。広報ですから・・・社外に気安く相談できるはずもなく、相談するならば、社内かもしれませんが、同じ職種ではないので、それもちょっと微妙な時があったりします。
そういう時は、「会社のスタンス」も見極めながら、「自分のスタンス」も大事にすることかと思います。
なので、わたしたちは「自分のスタンス」を持たなければいけないんです。誰に足を向けて寝るのか、誰を大事にして、誰をその次にするのか。何をラインにして、決定を下していくのか。広報を考える時、わたしは、いつも戦後の先生たちを考えます。正しくない教科書に墨を入れて文章を消していった、それを生徒にさせた先生たち。単に広まればいいや、では済まされません。その情報がどのように人に伝わり、役に立つ(or 害を及ぼす)のか、その影響はどうなるのか。
以上は、わたしの価値観であり、そんなことを常日頃考えるわけですが、今回の事例においても「それで会社を辞めました」という方と、「(社長に)ちゃんと説明すればわかってくれます」という方とに分かれました。「わかってくれる」という主張もわかるわけですが、ワンマン社長に太刀打ちできない気持ちはわたしもわかるので、もしこの相談をする時に、相手がポジティブなことを言う人だけだと厳しいだろうな、と思いました。「なんで?だいじょうぶだよ」という方がいる一方で、「あー。それ、経験ある~。大変だよねー!という方といるので、救われた気持ちになります。
いろんな意見があって、それでいい。
何かが正しいと主張されるセミナー、書籍、それもいいんですが、生の情報に勝るものはありません。気軽にいろいろ話ができる、そんな空間づくりが、とても価値があることだとつくづく感じます。今後も機会あればやっていきたいと思います。