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初搭載!マツダ SKYACTIV DRIVEは理想のATだった!!
»2011年10月 2日
車は乗らなきゃわからないことだらけ
初搭載!マツダ SKYACTIV DRIVEは理想のATだった!!
免許を取る前から車が大好き!休日に車に乗らない日はない。運転好きで、お酒もほとんど飲まないので旅行に行くと重宝されます。普段はアイティメディアでフィジカルイベントの制作・運営をしてます。
前回予告で「次はプリウスの試乗だ!」と書きましたが... 10月1日にマツダの「JAPAN DRIVE Fest(JDF)」開催発表会が行われ、その後にSKYACTIV TECHNOLOGYを搭載したアクセラに試乗できると聞き足を運んできたので、こちらを先に書いてみたいと思います。プリウスの試乗記も近々書きますので少々お待ちを!
「JDF」とは、マツダのお店で運転サポートシステム「i-DM(インテリジェント ドライブ マスター)」搭載の、「デミオ」「アクセラ」に試乗。i-DMの採点結果を基に日本一運転のうまい人を競うというもの。
詳しくは、すでに誠Styleの記事にもなっているので、割愛して...「i-DM」とアクセラに初搭載された「SKYACTIV DRIVE」について書いてみたいと思います。
●i-DMとは?
最近、多くの車に「ECO運転」を補助するためのランプが搭載されているが、i-DMは「しなやかな運転を支援するシステム」である。どこが違うのか??
i-DMでは、「緑、青、白」の3つのランプが用意されている。緑は優しい運転(ECO運転)、青はしなやかな運転、白は体か揺れる運転(雑な運転)を表す。要するに白いランプを点灯させないように運転すればしなやかでスムーズな運転をしているということ。
多くの車に採用されているECOランプはちょっとでもアクセルを大きく開けると、すぐに消えてしまう。消さないように運転しようとするのは至難の技だし、そんな運転をしていたら渋滞を引き起こしてしまう。一方、i-DMはあくまで「スムーズな運転」を支援するシステムのため、スムーズにアクセルを開けていくと、かなり踏み込んでも警告されない。警告される原因となるのは「雑な運転」だ。アクセルをいきなりガバッと開けたり、ハンドルを急に切ったりすると警告される。そして、その運転状況を元に自分の運転を採点してくれる。
通常は、3段階のレベルが用意されており、高得点を続けて取るとレベルが上がり、高得点を出す難易度が上がっていく。自分の運転技術に合わせて、レベルが変わるのでドンドン運転技術の向上になるというわけだ。得点が悪かった場合は「頻繁なブレーキ操作は控えましょう」などアドバイスもしてくれる。
●車は気持ちよく走れてこそ!
マツダの最近の考え方は「ドライバーには気持ちよく運転してもらいたい」。そして、しなやかな運転をすれば、ECOは車の基本性能として実現させる。その考えを元にi-DMは単なるECO運転を支援するシステムではなく、しなやかな運転を支援するシステムとして開発したと言う。実にすばらしい考え方だと思う。
●初搭載の「SKYACTIV DRIVE」
SKYACTIV TECHNOLOGY第2弾。いよいよ「SKYACTIV DRIVE(ミッション)」がデビューした。SKYACTIV DRIVEはトルコンATのロックアップ領域を極限まで高め、なんと82%にまで拡大している。ロックアップ領域を大幅に拡大したことにより、まるでMT車に乗っているような感覚を得られるという。そして、動力伝達ロスも最小限に抑えられるため、燃費も向上するというわけだ。
●「SKYACTIV DRIVE」の実力は?
マニュアル感覚のATと言えば、思い浮かぶのがデュアルクラッチ。デュアルクラッチの弱点は、低速でのギクシャク感。しかし、このギクシャク感はMT車と同じ構造をしているため動力が直接伝るので、MT車でもクラッチをうまく使わないとギクシャクしてしまう。しかし、この「SKYACTIV DRIVE」あくまでトルコンATなので、低速でのギクシャク感がない。低速域では、しっかりとトルコンが仕事してショックを和らげている。
そのままアクセルを踏み込むと、すぐにロックアップ機能が働き、リニアな加速感を得ることができる。まさに、MT車やデュアルクラッチの車を運転しているような感覚。1速から2速への変速時に多少のショックを感じるが、それ以外の変速時はショックを感じることはない。
●変速速度には唖然...
「JDF」とは、マツダのお店で運転サポートシステム「i-DM(インテリジェント ドライブ マスター)」搭載の、「デミオ」「アクセラ」に試乗。i-DMの採点結果を基に日本一運転のうまい人を競うというもの。
詳しくは、すでに誠Styleの記事にもなっているので、割愛して...「i-DM」とアクセラに初搭載された「SKYACTIV DRIVE」について書いてみたいと思います。
●i-DMとは?
最近、多くの車に「ECO運転」を補助するためのランプが搭載されているが、i-DMは「しなやかな運転を支援するシステム」である。どこが違うのか??
i-DMでは、「緑、青、白」の3つのランプが用意されている。緑は優しい運転(ECO運転)、青はしなやかな運転、白は体か揺れる運転(雑な運転)を表す。要するに白いランプを点灯させないように運転すればしなやかでスムーズな運転をしているということ。
多くの車に採用されているECOランプはちょっとでもアクセルを大きく開けると、すぐに消えてしまう。消さないように運転しようとするのは至難の技だし、そんな運転をしていたら渋滞を引き起こしてしまう。一方、i-DMはあくまで「スムーズな運転」を支援するシステムのため、スムーズにアクセルを開けていくと、かなり踏み込んでも警告されない。警告される原因となるのは「雑な運転」だ。アクセルをいきなりガバッと開けたり、ハンドルを急に切ったりすると警告される。そして、その運転状況を元に自分の運転を採点してくれる。
通常は、3段階のレベルが用意されており、高得点を続けて取るとレベルが上がり、高得点を出す難易度が上がっていく。自分の運転技術に合わせて、レベルが変わるのでドンドン運転技術の向上になるというわけだ。得点が悪かった場合は「頻繁なブレーキ操作は控えましょう」などアドバイスもしてくれる。
●車は気持ちよく走れてこそ!
マツダの最近の考え方は「ドライバーには気持ちよく運転してもらいたい」。そして、しなやかな運転をすれば、ECOは車の基本性能として実現させる。その考えを元にi-DMは単なるECO運転を支援するシステムではなく、しなやかな運転を支援するシステムとして開発したと言う。実にすばらしい考え方だと思う。
●初搭載の「SKYACTIV DRIVE」
SKYACTIV TECHNOLOGY第2弾。いよいよ「SKYACTIV DRIVE(ミッション)」がデビューした。SKYACTIV DRIVEはトルコンATのロックアップ領域を極限まで高め、なんと82%にまで拡大している。ロックアップ領域を大幅に拡大したことにより、まるでMT車に乗っているような感覚を得られるという。そして、動力伝達ロスも最小限に抑えられるため、燃費も向上するというわけだ。
●「SKYACTIV DRIVE」の実力は?
マニュアル感覚のATと言えば、思い浮かぶのがデュアルクラッチ。デュアルクラッチの弱点は、低速でのギクシャク感。しかし、このギクシャク感はMT車と同じ構造をしているため動力が直接伝るので、MT車でもクラッチをうまく使わないとギクシャクしてしまう。しかし、この「SKYACTIV DRIVE」あくまでトルコンATなので、低速でのギクシャク感がない。低速域では、しっかりとトルコンが仕事してショックを和らげている。
そのままアクセルを踏み込むと、すぐにロックアップ機能が働き、リニアな加速感を得ることができる。まさに、MT車やデュアルクラッチの車を運転しているような感覚。1速から2速への変速時に多少のショックを感じるが、それ以外の変速時はショックを感じることはない。
●変速速度には唖然...
MTモードがとにかく気持ちいい!と言うので、MTモードを試してみた。まずは、赤信号で車を停止する手前でシフトを「-」方向へ倒す。すると...ほとんど遅れることなくギアを落として見せた。思わず「はやっ」と言葉が出てしまった。
その後、ある程度速度が出たところで、4→3→2と一気にギアを落としてみる。この動作も実に速い!!。トルコンATでここまでやられるとデュアルクラッチを採用しているメーカーは驚異に感じているに違いない。
なぜなら、デュアルクラッチより小さく、そして軽いのだ。当然重量は燃費にも影響が出てくる。ダイレクトに動力を伝え、ギクシャク感はほとんどなく、軽量コンパク。まさに理想のミッションである。
●唯一この車の残念だったこと
ロックアップ領域を広げたおかげで、ダイレクトに動力が伝わるようになった反面、トルコンを滑らせて一気にエンジン回転をあげ、トルクの太い部分で加速すると言う小細工が使えなくなってしまったため、出だしが重く感じてしまう。もっと大きなトルクのあるエンジンであればこのようなことはないと思われるが、2リッターNAが生み出すトルクでは、ロックアップが裏目に出てしまった感が残る。SKYACTIV TECHNOLOGYの進化で、もっと低回転でトルクの太いエンジンなんて作れないですかねー?もしくはSKYACTIVターボとか(笑)。まぁ現実的な対策としては、ATを多段化してギア比を下げることだろうけど...
とにかく今回の試乗は、久々に衝撃を受ける試乗でした。車はドンドン進化を続け、他にどこが進化するのよ?燃焼効率くらい??なんて、思っていましたがトルコンATにこんな感動を覚えるとは思いもしませんでした。車の可能性は∞ですね。JAPAN DRIVE Festは10/8(土)~開催されるので、ぜひこの機会にマツダのお店に行って試乗してみることをおすすめしたい。車好きなあなたなら、この感動を共感できるはず。なぜなら、車は乗らなきゃ分からないことだらけなのだから。
■試乗した車
車名:マツダ アクセラ
グレード:20S-SKYACTIV
価格:215万円
サイズ:4,460×1,755×1,465ミリ(全長×全幅×全高)
燃費:ガソリン1リットル当たり16.2キロ(JC08モード)、18.8キロ(10・15モード)
エンジン最高出力:113キロワット(154馬力) / 6,000rpm
エンジン最大トルク:194ニュートンメートル(19.8キロ)/4,100rpm
---popo柿澤の独り言---
今回の試乗が終えて、車の進化の可能性にわくわく感が止まりません(笑)ホントに、このSKYACTIV DRIVEをいろいろな車に展開して欲しい。そして、他メーカーがどんな反応を示すか?どんな新技術が生まれてくるのか?もう、ホントにわくわくです。
その後、ある程度速度が出たところで、4→3→2と一気にギアを落としてみる。この動作も実に速い!!。トルコンATでここまでやられるとデュアルクラッチを採用しているメーカーは驚異に感じているに違いない。
なぜなら、デュアルクラッチより小さく、そして軽いのだ。当然重量は燃費にも影響が出てくる。ダイレクトに動力を伝え、ギクシャク感はほとんどなく、軽量コンパク。まさに理想のミッションである。
●唯一この車の残念だったこと
ロックアップ領域を広げたおかげで、ダイレクトに動力が伝わるようになった反面、トルコンを滑らせて一気にエンジン回転をあげ、トルクの太い部分で加速すると言う小細工が使えなくなってしまったため、出だしが重く感じてしまう。もっと大きなトルクのあるエンジンであればこのようなことはないと思われるが、2リッターNAが生み出すトルクでは、ロックアップが裏目に出てしまった感が残る。SKYACTIV TECHNOLOGYの進化で、もっと低回転でトルクの太いエンジンなんて作れないですかねー?もしくはSKYACTIVターボとか(笑)。まぁ現実的な対策としては、ATを多段化してギア比を下げることだろうけど...
とにかく今回の試乗は、久々に衝撃を受ける試乗でした。車はドンドン進化を続け、他にどこが進化するのよ?燃焼効率くらい??なんて、思っていましたがトルコンATにこんな感動を覚えるとは思いもしませんでした。車の可能性は∞ですね。JAPAN DRIVE Festは10/8(土)~開催されるので、ぜひこの機会にマツダのお店に行って試乗してみることをおすすめしたい。車好きなあなたなら、この感動を共感できるはず。なぜなら、車は乗らなきゃ分からないことだらけなのだから。
■試乗した車
車名:マツダ アクセラ
グレード:20S-SKYACTIV
価格:215万円
サイズ:4,460×1,755×1,465ミリ(全長×全幅×全高)
燃費:ガソリン1リットル当たり16.2キロ(JC08モード)、18.8キロ(10・15モード)
エンジン最高出力:113キロワット(154馬力) / 6,000rpm
エンジン最大トルク:194ニュートンメートル(19.8キロ)/4,100rpm
---popo柿澤の独り言---
今回の試乗が終えて、車の進化の可能性にわくわく感が止まりません(笑)ホントに、このSKYACTIV DRIVEをいろいろな車に展開して欲しい。そして、他メーカーがどんな反応を示すか?どんな新技術が生まれてくるのか?もう、ホントにわくわくです。