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いまさらですがリーフ(LEAF)ってどうよ?
»2012年3月 6日
車は乗らなきゃわからないことだらけ
いまさらですがリーフ(LEAF)ってどうよ?
免許を取る前から車が大好き!休日に車に乗らない日はない。運転好きで、お酒もほとんど飲まないので旅行に行くと重宝されます。普段はアイティメディアでフィジカルイベントの制作・運営をしてます。
「電気自動車に乗ったことないんですよねー」なんて、編集者の前で口走ったのが運のつき...「車は乗らなきゃ分からないことだらけなんて連載書いてるのにダメじゃん!!」と言いつつ、PCの画面にはリーフレンタカーのページが...
という訳で、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した日産「リーフ」を1日レンタルして乗ってきました。
今回は、「試乗レビュー」と「野郎3人リーフ珍道中」の2回に分けて書きたいと思います。まずは、いつも通りの試乗レビューから。
■「電気自動車=日産リーフ」を印象付けた!
車にあまり興味がない人に「電気自動車と言って思いつく車は?」と聞いても、「日産リーフ」と返ってくるほど知名度が上がった。じゃあ、「リーフが日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したこと知ってる?」と聞くと「しらなーい」と...普通はそんなもんですよね。
では、なぜリーフは電気自動車としてそこまで有名になったのか?それは、CM効果もさることながら、一目でリーフとわかる専用デザインが大きく影響していると思われます。特にリアのデザインは特徴的!
CMの露出量だけ考えてみれば、三菱のi-MiEVもいい勝負だろう。しかし、街中でi-MiEVを見かけても軽自動車の「i」と区別がつかない。
それに比べてリーフは一目でわかる。街中で見かけると「あ!リーフだ!!」と、珍しいこともあり注目を集める。そんな専用デザインが「電気自動車=日産リーフ」を印象付ける大きな要因になっているのだろう。
■大きすぎるボディ
この車を間近でみたときのファーストインプレッションは「でかっ」でした。実際に乗車してみると車内は広々していて、同乗者としては快適かもしれないが、日本で乗ることを考えると大きすぎると筆者は思う。特に電気自動車という特殊な車で、まだまだ航続距離も短い「チョイ乗り」がメインなのであれば、もっと小さい方が使い勝手がよいのでは?と思いました。しかし、電池の搭載量や世界戦略車ということを考えれば仕方がないのかもしれない。でも、どうしても違和感を感じてしまう。
■静かが売りの電気自動車だけど?
電気自動車は当然モーターが動力源となるため、エンジン音がしない。加速の際に耳を澄ますとキーーーンというかすかな音を出しながら加速する。ロードノイズの方が音的には大きいので、モーター音はほとんど気にならない。とにかく静かに加速する。しかし、加速が終わり巡航速度になった際はどうだろう?この場合、普通の車でもよほど小さな排気量の車でない限り、エンジン音が車内に入り込んでくる音よりもロードノイズの方がうるさい。ロードノイズはリーフだからといって静かなわけではない。やたらと静かを売りにしているが、アイドリングと加速時以外は通常のガソリン車でも変わらない。期待しすぎると「あれ?」となるかもしれないので要注意だ。
■車を操る楽しさがあった
リーフをみると、一見もさっりとした鈍くさいイメージを受けるが、車に乗り込み一つ目のコーナーを曲がった瞬間に、その鈍くさいイメージを忘れ去ることができる。コーナーを曲がる際のロール量がとにかく小さくて驚く。かといって、サスペンションのセッティングが堅いわけではない。これは、電池をできるだけ低い部分に搭載することにより実現した「低重心」が大きく影響していると思われる。加速時はモーター特有の太いトルクが、驚くほど車を加速させ、車の重さを全く感じさせない。そして、何より驚きなのはアクセルの反応速度。とにかく早い。NA車でもこの反応速度は実現できないだろう。人によっては、過敏だと感じる人も少なくないと思う。
乗る前はリーフの運転がこんなにも楽しいものだとは思いもしなかった。やっぱり、車は乗らなきゃわからないことだらけです。
■ECOモードはリーフを激変させる
ECOモードにした途端リーフは激変する。さっきまでの運転の楽しさはどこへ行ったのか??加速は普通の軽自動車並かそれ以下となり、とにかく車が重い。ここまで制御しないとECOにはならないのかもしれないが、やり過ぎ感が... 試しに、アクセルの踏み具合を一定に保った状態で、ECOモードを解除してみた。すると、おしりを沈ませなからすごい勢いで加速を始める。これは、これでおもしろいが、この中間はないのか?と、思ってしまう。エコ、ノーマル、パワーの3モード用意してほしいところだ。
■普及にはインフラ整備が重要課題
すでにご存じの方も多いと思いますが、やはり問題は充電インフラの整備だということを身をもって体感した。東京23区内や神奈川県などはインフラが充実している。特に神奈川県では、県をあげて電気自動車のインフラ整備を行っており、非常に充実している。箱根の山の中にも急速充電器がある。しかし、東京・神奈川を外れればそこは電気自動車には過酷過ぎる環境が待っている。急速充電器を設置している場所が見つからない。やっと充電施設があっても通常充電施設。通常充電では200Vで8時間もかかる。お出かけ先の充電としては使い物にならない。今回のドライブは、1都3県でももっとも充電スポットが少ないといわれる千葉県に出かけましたが、とにかく苦労しました。急速充電の30分間は思ったほど長い時間ではなかったように感じましたが、大体急速充電器は1台しかないので、充電待ちが発生するのも厳しい。加えて、急速充電器が設置されているのは、ほとんどが日産や三菱のディーラー。営業時間が19時までというところがほとんど。現状では夜間の運転もかなり厳しい。
■航続距離も課題に
今回は、レンタカーを借りてのドライブでしたが、ありがたいことに車を借りた際は満充電状態でした。その状態でメーターに表示されていた航続距離は180キロ程度。その後立ち寄った日産ディーラーで充電した際は、急速充電で電池容量は80%まで回復したが、航続距離は130キロ程度。今後、バッテリーやモーターの技術進歩により航続距離が伸びることを期待しますが、せめて東京から名古屋まで無充電で走れる350キロ程度の航続距離はほしいところです。
今回のドライブで、初めて電気自動車を体験したわけですが、想像通りまだまだ課題が多く残っていました。しかし、電気自動車の可能性も同時に感じることができました。正直、エンジン音や排気音がしない車なんてもの足らなくて乗りたくない!と、思っていましたが、予想に反して運転は楽しかった。ECOモードは...ですが(苦笑)
■スペック
グレード:リーフ X
価格:3,764,250円(2012年3月現在の価格)
サイズ:4,445×1,770×1,545ミリ(全長×全幅×全高)
交流電力量消費率:124Wh/km(JC08モード)
充電走行距離:200キロ(JC08モード)
最高出力:80キロワット(109馬力)
最大トルク:280ニュートンメートル(28.6キロ)
popo柿澤の独り言
で、運転が楽しいとか調子のいいことも結構書いてるけど、おまえは買うのかよ?と聞かれたら、現時点ではNO!です。なんせ、ドライブ好きな私にとっては、航続距離が短すぎる。充電しながらでもいいの1日1000キロ走れるようになるまでは買いません。だって、1日1000キロ以上走ることが、年に数回あるんだもん(笑)日産さんごめんなさい。でも、電気自動車の可能性は本当に感じてます。本当です...
という訳で、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した日産「リーフ」を1日レンタルして乗ってきました。
今回は、「試乗レビュー」と「野郎3人リーフ珍道中」の2回に分けて書きたいと思います。まずは、いつも通りの試乗レビューから。
■「電気自動車=日産リーフ」を印象付けた!
車にあまり興味がない人に「電気自動車と言って思いつく車は?」と聞いても、「日産リーフ」と返ってくるほど知名度が上がった。じゃあ、「リーフが日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したこと知ってる?」と聞くと「しらなーい」と...普通はそんなもんですよね。
では、なぜリーフは電気自動車としてそこまで有名になったのか?それは、CM効果もさることながら、一目でリーフとわかる専用デザインが大きく影響していると思われます。特にリアのデザインは特徴的!
CMの露出量だけ考えてみれば、三菱のi-MiEVもいい勝負だろう。しかし、街中でi-MiEVを見かけても軽自動車の「i」と区別がつかない。
それに比べてリーフは一目でわかる。街中で見かけると「あ!リーフだ!!」と、珍しいこともあり注目を集める。そんな専用デザインが「電気自動車=日産リーフ」を印象付ける大きな要因になっているのだろう。
■大きすぎるボディ
この車を間近でみたときのファーストインプレッションは「でかっ」でした。実際に乗車してみると車内は広々していて、同乗者としては快適かもしれないが、日本で乗ることを考えると大きすぎると筆者は思う。特に電気自動車という特殊な車で、まだまだ航続距離も短い「チョイ乗り」がメインなのであれば、もっと小さい方が使い勝手がよいのでは?と思いました。しかし、電池の搭載量や世界戦略車ということを考えれば仕方がないのかもしれない。でも、どうしても違和感を感じてしまう。
■静かが売りの電気自動車だけど?
電気自動車は当然モーターが動力源となるため、エンジン音がしない。加速の際に耳を澄ますとキーーーンというかすかな音を出しながら加速する。ロードノイズの方が音的には大きいので、モーター音はほとんど気にならない。とにかく静かに加速する。しかし、加速が終わり巡航速度になった際はどうだろう?この場合、普通の車でもよほど小さな排気量の車でない限り、エンジン音が車内に入り込んでくる音よりもロードノイズの方がうるさい。ロードノイズはリーフだからといって静かなわけではない。やたらと静かを売りにしているが、アイドリングと加速時以外は通常のガソリン車でも変わらない。期待しすぎると「あれ?」となるかもしれないので要注意だ。
■車を操る楽しさがあった
リーフをみると、一見もさっりとした鈍くさいイメージを受けるが、車に乗り込み一つ目のコーナーを曲がった瞬間に、その鈍くさいイメージを忘れ去ることができる。コーナーを曲がる際のロール量がとにかく小さくて驚く。かといって、サスペンションのセッティングが堅いわけではない。これは、電池をできるだけ低い部分に搭載することにより実現した「低重心」が大きく影響していると思われる。加速時はモーター特有の太いトルクが、驚くほど車を加速させ、車の重さを全く感じさせない。そして、何より驚きなのはアクセルの反応速度。とにかく早い。NA車でもこの反応速度は実現できないだろう。人によっては、過敏だと感じる人も少なくないと思う。
乗る前はリーフの運転がこんなにも楽しいものだとは思いもしなかった。やっぱり、車は乗らなきゃわからないことだらけです。
■ECOモードはリーフを激変させる
ECOモードにした途端リーフは激変する。さっきまでの運転の楽しさはどこへ行ったのか??加速は普通の軽自動車並かそれ以下となり、とにかく車が重い。ここまで制御しないとECOにはならないのかもしれないが、やり過ぎ感が... 試しに、アクセルの踏み具合を一定に保った状態で、ECOモードを解除してみた。すると、おしりを沈ませなからすごい勢いで加速を始める。これは、これでおもしろいが、この中間はないのか?と、思ってしまう。エコ、ノーマル、パワーの3モード用意してほしいところだ。
■普及にはインフラ整備が重要課題
すでにご存じの方も多いと思いますが、やはり問題は充電インフラの整備だということを身をもって体感した。東京23区内や神奈川県などはインフラが充実している。特に神奈川県では、県をあげて電気自動車のインフラ整備を行っており、非常に充実している。箱根の山の中にも急速充電器がある。しかし、東京・神奈川を外れればそこは電気自動車には過酷過ぎる環境が待っている。急速充電器を設置している場所が見つからない。やっと充電施設があっても通常充電施設。通常充電では200Vで8時間もかかる。お出かけ先の充電としては使い物にならない。今回のドライブは、1都3県でももっとも充電スポットが少ないといわれる千葉県に出かけましたが、とにかく苦労しました。急速充電の30分間は思ったほど長い時間ではなかったように感じましたが、大体急速充電器は1台しかないので、充電待ちが発生するのも厳しい。加えて、急速充電器が設置されているのは、ほとんどが日産や三菱のディーラー。営業時間が19時までというところがほとんど。現状では夜間の運転もかなり厳しい。
■航続距離も課題に
今回は、レンタカーを借りてのドライブでしたが、ありがたいことに車を借りた際は満充電状態でした。その状態でメーターに表示されていた航続距離は180キロ程度。その後立ち寄った日産ディーラーで充電した際は、急速充電で電池容量は80%まで回復したが、航続距離は130キロ程度。今後、バッテリーやモーターの技術進歩により航続距離が伸びることを期待しますが、せめて東京から名古屋まで無充電で走れる350キロ程度の航続距離はほしいところです。
今回のドライブで、初めて電気自動車を体験したわけですが、想像通りまだまだ課題が多く残っていました。しかし、電気自動車の可能性も同時に感じることができました。正直、エンジン音や排気音がしない車なんてもの足らなくて乗りたくない!と、思っていましたが、予想に反して運転は楽しかった。ECOモードは...ですが(苦笑)
■スペック
グレード:リーフ X
価格:3,764,250円(2012年3月現在の価格)
サイズ:4,445×1,770×1,545ミリ(全長×全幅×全高)
交流電力量消費率:124Wh/km(JC08モード)
充電走行距離:200キロ(JC08モード)
最高出力:80キロワット(109馬力)
最大トルク:280ニュートンメートル(28.6キロ)
popo柿澤の独り言
で、運転が楽しいとか調子のいいことも結構書いてるけど、おまえは買うのかよ?と聞かれたら、現時点ではNO!です。なんせ、ドライブ好きな私にとっては、航続距離が短すぎる。充電しながらでもいいの1日1000キロ走れるようになるまでは買いません。だって、1日1000キロ以上走ることが、年に数回あるんだもん(笑)日産さんごめんなさい。でも、電気自動車の可能性は本当に感じてます。本当です...