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新型レガシィ2.0GT DITってどうよ?
»2012年5月13日
車は乗らなきゃわからないことだらけ
新型レガシィ2.0GT DITってどうよ?
免許を取る前から車が大好き!休日に車に乗らない日はない。運転好きで、お酒もほとんど飲まないので旅行に行くと重宝されます。普段はアイティメディアでフィジカルイベントの制作・運営をしてます。
「全レガシィ。全性能進化。」をうたい文句にレガシィはビックマイナーチェンジされた。特に注目すべきはスバル初となる直噴エンジンが追加されたこと。そして、スバリストには思い入れのある2リッターターボが復活。しかも、その性能は300ps/40.8kgと言う通常販売モデルとしてはレガシィ史上最強エンジン。そんなレガシィTOURING WAGON 2.0GT DITに早速試乗することができた。
■スバル初の直噴ターボ
スバルBOXERエンジンの弱点は「低回転でのトルク」。2010年に登場したFBエンジンでロングストローク化をはかり、その弱点は過去の物となったが、FBエンジンにターボモデルは存在しなかった。FB型エンジンのターボはまだか?と思っていたスバリストも多いはず。そんな中、トヨタとの共同開発で有名なBRZにFA型エンジンという直噴NAのBOXERエンジンが登場した。しかし、このBRZに積まれていた直噴エンジンは、トヨタの直噴技術D4-Sを利用していたために、他のスバル車にそのまま搭載することができなかった。そんな中、スバルは独自の直噴技術の開発を同時に進めていたのだ。それが今回のDIT(Direct Injection Turbo)と言うわけだ。
■300ps/40.8kgの直噴ターボは伊達じゃない
レガシィは、新型が発表されるたびに数値上のトルクが太くなり、低回転で大きなトルクを発揮できるエンジンへと進化を続けてきたが、乗るたびに「やっぱり低回転でのトルクが細いなー」と思っていた。しかし、今回は直噴と言う武器を手に入れ、全く別次元のエンジンへと進化した。
アクセルに足をのせ、一踏みした瞬間に思った「これは本当に水平対向ターボなのか?」と...。とにかく低回転でのトルクが太くなった。トルクの塊とまで言われたフォルクスワーゲングループの2リッター直噴ターボエンジンほどではないが、今まで感じていたトルクの細さは完全に過去の物になったと言っても良いだろう。また、当然ではあるが300psのパワー感もすごいの一言。筆者は、過去に280psのレガシィB4(BE型)に乗っていたが、本当に20psしか変わらないのだろうか?と疑問を持つくらいにパワフルに感じた。レガシィ史上もっとも軽く感じるレガシィと言っても良いだろう。
■高トルク対応リニアトロニック(CVT)もすばらしい
元々定評のあったリニアトロニックが、高トルク対応型となって搭載された。停止状態からアクセルを踏み込むと、最高のトルクを生み出す2000rpmくらいまですっとあがり、そこからはほぼ一定の回転数を保ったままグイグイと加速する。
S#モードでは8段ステップ変速となる専用制御を行い、CVTとは全く違う感覚を得ることができる。しかも、その変速反応は素早く、アクセルの反応も抜群に早い。まるでMT車に乗っているような感覚を得ることができる。低回転でギクシャクするツインクラッチの技術にますます疑問を持たざるを得ない。
■引き締まった足回りに
足回りの進化もすぐに感じることができる。2.5リッターモデルは、今までの路線を受け継いでいるようだが、この2.0GT DITはひと味違う。2.5リッターモデルに乗り慣れた方には、ちょっと堅く感じられるかもしれない。しかしだからといって、決して堅すぎるという訳ではなく、多少荒れた路面でもうまくサスペンションが凹凸をうまくいなしてくれる。コーナリング中は大きくロールすることなく、まるで軽い車に乗っているかのような錯覚を覚えるほどにコーナーを駆け抜けることができる。この足回りのセッティングこそBP・BLモデルの進化形と言えるのではないだろうか。この車は、ぜひ峠などのステージに持ち込んで走ってみたい。
今回、あまり大きく取り上げられてはいないが、マルチファンクションディスプレイがメーターパネル内に搭載され、インプレッサに比べて非常に見やすくなった。シートの素材変更を中心に、各部の高級感も増した。Webなどで、ラインナップを確認した方は、残念に思っているかもしれませんが、2.0GT DITにはアイサイトの設定がない。しかし、このアイサイト搭載モデルは9月頃の発売がすでにほぼ決定していると言うことなので、アイサイト付きが欲しい方はもう少し辛抱しよう。ただ、残念なのはMTが消えたこと...MTの設定は復活することがないのだろうか??MTを待ち望んでいるスバリストも多いはず。
今回はディーラーでの試乗で、本当に少しの時間しか乗ることができなかった。また、長い時間乗ることができる機会があれば、じっくりと楽しみ、もう一度書いてみたいと思う。
●レガシィTOURING WAGON 2.0GT DIT
価格:3,591,000円
サイズ:4790×1780×1535ミリ(全長×全幅×全高)
燃費:ガソリン1リットル当たり12.4キロ(JC08モード)
最高出力:221kW(300PS)/5600rpm
最大トルク:400ニュートンメートル(40.8キロ)/2000-4800rpm
popo柿澤の独り言
いいことばっかり書いてるけど、おまえは買うのか?と言ういつもの質問の回答は...車庫にはいるなら、マジで欲しい!と、久々に思いました。正直BP・BLの頃の軽快感が戻ってきたと思う。こりゃ、本当にいいレガシィが誕生したなー。でも、やっぱりデザインがちょっと好きじゃないんだよな...
■スバル初の直噴ターボ
スバルBOXERエンジンの弱点は「低回転でのトルク」。2010年に登場したFBエンジンでロングストローク化をはかり、その弱点は過去の物となったが、FBエンジンにターボモデルは存在しなかった。FB型エンジンのターボはまだか?と思っていたスバリストも多いはず。そんな中、トヨタとの共同開発で有名なBRZにFA型エンジンという直噴NAのBOXERエンジンが登場した。しかし、このBRZに積まれていた直噴エンジンは、トヨタの直噴技術D4-Sを利用していたために、他のスバル車にそのまま搭載することができなかった。そんな中、スバルは独自の直噴技術の開発を同時に進めていたのだ。それが今回のDIT(Direct Injection Turbo)と言うわけだ。
■300ps/40.8kgの直噴ターボは伊達じゃない
レガシィは、新型が発表されるたびに数値上のトルクが太くなり、低回転で大きなトルクを発揮できるエンジンへと進化を続けてきたが、乗るたびに「やっぱり低回転でのトルクが細いなー」と思っていた。しかし、今回は直噴と言う武器を手に入れ、全く別次元のエンジンへと進化した。
アクセルに足をのせ、一踏みした瞬間に思った「これは本当に水平対向ターボなのか?」と...。とにかく低回転でのトルクが太くなった。トルクの塊とまで言われたフォルクスワーゲングループの2リッター直噴ターボエンジンほどではないが、今まで感じていたトルクの細さは完全に過去の物になったと言っても良いだろう。また、当然ではあるが300psのパワー感もすごいの一言。筆者は、過去に280psのレガシィB4(BE型)に乗っていたが、本当に20psしか変わらないのだろうか?と疑問を持つくらいにパワフルに感じた。レガシィ史上もっとも軽く感じるレガシィと言っても良いだろう。
■高トルク対応リニアトロニック(CVT)もすばらしい
元々定評のあったリニアトロニックが、高トルク対応型となって搭載された。停止状態からアクセルを踏み込むと、最高のトルクを生み出す2000rpmくらいまですっとあがり、そこからはほぼ一定の回転数を保ったままグイグイと加速する。
S#モードでは8段ステップ変速となる専用制御を行い、CVTとは全く違う感覚を得ることができる。しかも、その変速反応は素早く、アクセルの反応も抜群に早い。まるでMT車に乗っているような感覚を得ることができる。低回転でギクシャクするツインクラッチの技術にますます疑問を持たざるを得ない。
■引き締まった足回りに
足回りの進化もすぐに感じることができる。2.5リッターモデルは、今までの路線を受け継いでいるようだが、この2.0GT DITはひと味違う。2.5リッターモデルに乗り慣れた方には、ちょっと堅く感じられるかもしれない。しかしだからといって、決して堅すぎるという訳ではなく、多少荒れた路面でもうまくサスペンションが凹凸をうまくいなしてくれる。コーナリング中は大きくロールすることなく、まるで軽い車に乗っているかのような錯覚を覚えるほどにコーナーを駆け抜けることができる。この足回りのセッティングこそBP・BLモデルの進化形と言えるのではないだろうか。この車は、ぜひ峠などのステージに持ち込んで走ってみたい。
今回、あまり大きく取り上げられてはいないが、マルチファンクションディスプレイがメーターパネル内に搭載され、インプレッサに比べて非常に見やすくなった。シートの素材変更を中心に、各部の高級感も増した。Webなどで、ラインナップを確認した方は、残念に思っているかもしれませんが、2.0GT DITにはアイサイトの設定がない。しかし、このアイサイト搭載モデルは9月頃の発売がすでにほぼ決定していると言うことなので、アイサイト付きが欲しい方はもう少し辛抱しよう。ただ、残念なのはMTが消えたこと...MTの設定は復活することがないのだろうか??MTを待ち望んでいるスバリストも多いはず。
今回はディーラーでの試乗で、本当に少しの時間しか乗ることができなかった。また、長い時間乗ることができる機会があれば、じっくりと楽しみ、もう一度書いてみたいと思う。
●レガシィTOURING WAGON 2.0GT DIT
価格:3,591,000円
サイズ:4790×1780×1535ミリ(全長×全幅×全高)
燃費:ガソリン1リットル当たり12.4キロ(JC08モード)
最高出力:221kW(300PS)/5600rpm
最大トルク:400ニュートンメートル(40.8キロ)/2000-4800rpm
popo柿澤の独り言
いいことばっかり書いてるけど、おまえは買うのか?と言ういつもの質問の回答は...車庫にはいるなら、マジで欲しい!と、久々に思いました。正直BP・BLの頃の軽快感が戻ってきたと思う。こりゃ、本当にいいレガシィが誕生したなー。でも、やっぱりデザインがちょっと好きじゃないんだよな...