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企業の統治構造=国家の統治構造=組織力

企業の統治構造=国家の統治構造=組織力

細島 誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。 中央大学法学部卒業後、ベンチャー企業その他企業の経営企画室長、管理本部長、CFO、取締役を歴任。経営戦略構築、マーケティング戦略構築、新規事業の立ち上げや財務戦略、M&Aなど、企業の参謀業務に従事。

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業であれ、国であれ、おおよそ組織であれば、
統治構造というものがある。

企業の場合、小さな組織、10人ぐらいでまでであれば、
社長だけでも組織的に動くことは可能だ。
しかし、それ以上になると、組織化することが必須となる。

組織というものは、その目的とすることによって、
柔軟に変化するものでなければならない。

例えば、
日本の統治構造は、高度経済成長を遂げ、
アメリカに追いつき追い越せでやってきたときには、
ものすごくうまく機能した。

Japan as NO.1

という言葉までできたぐらいだ。
しかし、アメリカに追いつき、さらに冷戦構造が壊れた途端に、
これまでのモデルでは対応できず、
不況に陥り、今の今まで抜け出せずにいる。

日本国の場合は、明確な目的すら作れていない。
だから、次のあるべき統治構造が作れない。

企業も同様で、組織を作る際に、
今の目標、戦略、戦術から考えて、必要な組織、
それを頭に浮かべ、つくらなければならない。

組織を変えれば組織内で摩擦がおこり、
不穏な動きも生じる可能性も高くなるが、
組織は人を思い浮かべて作るものではない。
ある人を、例えば、部長のままに処遇するために、
いらない組織を作るなど愚の骨頂となる。
目的のために最適な組織を作り、
適材適所で人を配置していく。

あくまでも組織目標に応じた統治構造をつくりあげなければ、
何も達成はできないのは国も企業も同様である。