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最後まで自分の味方をしてくれる時間とは?(1)「実は自分の自由になっている時間」をどう見出すか

最後まで自分の味方をしてくれる時間とは?(1)「実は自分の自由になっている時間」をどう見出すか

生内 洋平

EGGPLANT楽団主催 株式会社デザインバンク代表 & アート・ディレクター 株式会社アニー・デザインオフィス アートディレクター ジャンルの垣根なく、仕事活動中。二娘のパパ。音楽は家族。デザイン・アート人生の相棒。創り続ける目的は自分と関連あまたの豊かさ創りです。

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仕事が詰まってくると、

家を出発
 ↓
打合せ
 ↓
プレゼン
 ↓
オフィスで作業
 ↓
打合せ
 ↓
打合せ
 ↓
オフィスで作業
 ↓
打合せ
 ↓
帰宅

なんていう状況に陥る事があります。
そんな時には、もはや自由時間なんてものはなく、ただただ目の前の責任とスケジュールにガンジガラメな毎日を過ごしがちです。
しかしそんな時でさえ、いやたとえどんな時でも最後まで自分の自由になる時間があります。

それが「移動時間」です。

「ガンジガラメな毎日だ!」

と感じざるを得ないような状況では、この「移動時間の使い方」が「お昼ご飯の時間を確保できるかどうか」に始まり、「今日は家に帰れるのか?」「週末の旅行は予定通り行けるか?」など、直近の人生を大きく左右します。

★田舎の高校生時代の塾と同じ

思い返せばこの図式は高校生時代の「塾」の存在とよく似ています。 僕の高校は田舎町のそれでしたから、塾では授業の復習や、予習みたいなことをやっていました。
僕は塾が嫌いでした。当時を象徴する至極分かりやすい図式で言うと、

「塾なんかよりドラクエをやっていたかった」

ので、どうせ自分の自由には使い難い「学校に滞在している時間」を「学校以外で勉強しないで済むように努力する時間」と認識をすげ替え、今でも信じ難いような集中力で学業の全てをいわゆる「朝のHR」→「帰りのHR」までに完結させていました。3年生の夏休みが終わってから始めた受験勉強以外、定期テストだろうが夏休みの宿題だろうが、全てです。
当時は「ゲームをしたい」という一心で成し遂げていたのですが、この「予定しているプライベートな時間のために、拘束されている時間の全てを拘束されないために使う」という考え方は、ともすればガンジガラメにハマりかねない実社会での日常を、どうこなしていくかということを考えた時にとても良く似ていると感じるのです。

★初期ガンジガラメ状態で「実は自分の自由になっている時間」をどう見出すか

実は日常感じるガンジガラメ感は「気のせい」である事が少なくありません。
蓄積するストレスが視野を狭窄してしまい、結果逃げ道がないのではなく「見つけられなくなる」。
これが初期ガンジガラメ状態であると言えます。

そういう状態であれば、気の持ち方1つで状況は変わります。しかも能動的に変えられるのです。
そんな時の懐刀として僕からお勧めしたいのが「移動時間」です。

アナタは電車に乗るとき、誰かと一緒に乗るでしょうか?
車でオフィスに向かうとき、誰かと一緒でしょうか?
打合せ場所に急いで向かうときのタクシー車内は、いつも誰かと一緒でしょうか?
家からオフィスまで向かう徒歩道を、いつも邪魔するような悪者がいるでしょうか?

どんなに仕事が錯綜していても、どんなに四六時中代わりばんこに夜泣きする子供がいても、
どこかからどこかへの移動時間というのは、自由である事が多いのです。

トイレも時間の正確としては似ていますが、
大抵の場合「使命感」と「安堵感」が邪魔をして、大したことができません。

仮病休暇みたいに、変な後ろめたさと恐怖の緊急連絡に怯えながら過ごす事もありません。

★ガンジガラメ状態は、初期対策が有効

ガンジガラメ状態も初期であれば、移動時間をうまく使う事で難なくシュートできてしまう事が少なくありません。
現代人にとってそれだけ移動時間というのは「長い」のです。
しかも、移動時間は多少長くかかっても「大抵の場合、誰にも怒られる事がない」という特性を持っています。

「結構時間かかったね、大変だったね〜」

という面目のもと、多少であればその長さですら自らコントロールできるという他に類を見ない「枠」なので、これをうまく使わない手は無いのです。

睡眠時間を削って休暇を作る時代は終わりました。
これからは「移動時間」を使って寝る時間と愛情タップリのプライベートタイムをなんとか捻出しましょう。

次回は、「移動時間の具体的な使い方」です。

最後まで自分の味方をしてくれる時間とは?
(1)「実は自分の自由になっている時間」をどう見出すか

(2)細切れだからこそ使いやすい「移動時間」
(3)移動時間でのスケジュール&タスク見直し
(4)作業の手助けとなる様々なツールたち