誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。
【漫画で発想法】アイデア発想法を漫画で示す実験を始めました
»2010年11月28日
力重の「ブレインストーミング考」
【漫画で発想法】アイデア発想法を漫画で示す実験を始めました
アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。
当ブログ「力重の「ブレインストーミング考」」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/ishiirikie/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
アイデア発想技法を、漫画で示すことができないだろうか。ということを最近考えていました。以下、実験的に取り組んでみた(実際に描いてみた)ものを掲載します。
坂の上のブレインストーミング部 第一話 (3枚)
第二話 (2枚) ( P2の3コマ目から、P3の4コマ目まで )
第一話は、コミPo!の先行体験版が当たってその日のうちに描いたものです。非常に荒っぽい作りですが、そこから舞台は一定しています。坂の上の高校、という高校に、ブレインストーミング部、があり、そこに逸材が来ると、謎の文具が落ちてくるという噂。最初の1枚目は、そのノートを手にしてしまったところをギャグ漫画風に描こうとしています(あまりうまくいってない)。
第二話は、漫画を描くのはずいぶん、視点テクニックがいるな、とおもって、その辺を整理したものですが、一応ストーリーもつなげています。前の所有者である現国の先生。彼女を責める主人公。記憶が消されていることで、そこには謎があることだけを示したつもりです(あまりうまくいっていない)。
さて、そこまで来て、そろそろ、発想技法を、主人公に学ばせるにはどうしたらいいか、というところで悩んでいました。コミポのよい所は、簡単であること。ゆえん、使いこもうとすると、どうやったらいいのか、悩ましい所もあって。漫画を描くことはしたことがないにしても、頭の中を表現するにはもうすこし、何かが足りない。(それは自分の能力かもしれない)。そう思っていました。
ただ、開発者の方のツイッターをみていると、いろいろ工夫ができる仕様なのだと気が付いて、第三話を描きはじめることができました。
今回は12ページあります。長いですが、お付き合いください。
P1
P2
P3
P4
P5
P6
P7
P8
※ 男性の「左目」というセリフは「右目」の誤植です。訂正します。
P9
P10
P11
P12
「イマジネーションの中心的機能は連想の力にある」とアレックス・F・オズボーンは考えていました。その連想力の使い方として、具体的なアプローチがありますよ、6つです」
要するにそれが言いたくて書きました。(漫画としての不自然なところや、作画の工夫の限界(指が六本に見えるところとか、がありますが、ご容赦ください。)
この12枚を描くのに、夜と週末の時間を投入して、12時間ぐらいを費やしました。
文章でこの発想法のことを書く場合、そうですね・・・短いと3時間、長くて6時間ぐらいで、文章にはなります。たとえば、本や雑誌への寄稿レベルにするならば。その意味では、漫画で示すというのは、決して楽なことじゃないというのが、実験してみてまず思ったことでした。次に、「でもそれで読み手層が、文章の場合の二倍になれば、それもありじゃないだろうか」とも思っています。
もうしばらく、実験を続けたいと思います。ちなみに、ストーリー漫画を目指してみたのですが、もっと解説主体の漫画テイストを付与した文章、というほうこうがあるのかな、と思います。これもテスト的にやってみたいと思います。いずれ。
~ 発見したコツ(for ビジネスユース) ~
パワポを使いこなすビジネスパーソンにとってのコツ、が1つありました。それは「コマワリ」を上記のような1紙面2コマを選ぶ、というものです。縦横比が1対1.4ぐらいなので、パワポの画面とだいたい似ています。漫画特有のコマワリでは配置に試行錯誤が要りますが、パワーポイントの画面構成に似ている紙面なら、ある種の人には、コンテンツをさっさか置くことができるかもしれません。