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スポーツと共に進む NIPPONITチャリティ駅伝 アイエスエフネットグループ

スポーツと共に進む NIPPONITチャリティ駅伝 アイエスエフネットグループ

衛藤 涼太

プログラマーとしてシステム開発会社に就職後、プログラムはそこそこに新規事業の立ち上げなどを行う。そんな経験が災いしてか、自分で会社を立ち上げることに。様々なスポーツを紹介して多くの人に楽しんでもらえるよう情報を発信していきます。ラーメンと温泉が大好き。クリック募金でスポーツを応援するサイト スポクリを運営しています。

当ブログ「あなたの知らないスポーツ、そっと教えます」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/jpnms/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


スポーツとともに進む。今回はアイエスエフネットグループの渡邉代表にお話を伺っています。

 アイエスエフネットは、ITインフラ事業をメインに行っていますが、特例子会社を設立して積極的に障がい者雇用を推進したり、渡邉社長が就労困難者を支援するNPO法人を設立したりしています。さらに就労困難者への支援活動の一つとしてNIPPONITチャリティ駅伝のスポンサーも担っている非常にユニークな企業です。

-障がい者雇用サポートサービスなど様々な事業を行っていますが、なかでも「20大雇用」という採用方針が目を引きます。これはどのような採用方針なのでしょうか?

 

kao1.png 私は採用面談をするときに履歴書を見ません。活躍している社員の中中に障がいを持っている方がいたんです。彼が言うには「障がい者の就労は非常に困難だ」と。それならば会社として対外的にも宣言をして採用活動を行おうと始めたのが、「5大採用」でした。ニート・フリーター、障がい者、シニア、ワーキングプア、引きこもりの方も積極的に採用しきました。それを順次拡大していって、「10大雇用」になり、現在の「20大雇用」に至っています。

 はじめ5大採用をやると言ったら、みんなから変人扱いされましたよ(笑)でもそれが今や当社の文化となっています。例えば性同一性障害の方がいて、昨日までは男性だったけど、性転換手術をして女性として受け入れようとした場合、トイレはどうしようかという問題になりますよね。

 普通の会社であれば昨日まで男性だった社員が、急に女性用のトイレを使うことに対して反発する方もいるでしょう。しかし当社にはそんなことをいう社員はいません。なぜなら当社で働いている社員はそういったことを受諾して入社しているからです。様々な状況に応じて環境を変えていく。当社にはそういった環境の変化を受諾する文化が根付いているのです。

 引きこもりの人の採用は、はじめは元引きこもりの方を対象にしていました。でも、これは違うなと。本当は現在進行形で引きこもっている方が外に出られるようになって働いてもらうことが重要なんだと。そこで引きこもりの方を外に出す活動をしているNPOなどと組んで採用を行っていきました。私も引きこもりの方の就労をサポートするNPO法人FDA(Future Dream Achievement)を設立し、積極的に引きこもりの方の就労サポートに取り組んできました。

 就労支援のセミナーなども行っていて、DV被害者の団体や失語症の団体など様々な方が来て下さいました。ぜひうちの現場も見てほしいと言うことで、実際に行ってみると就労困難な人たちがたくさんいらっしゃいました。これは何とかしなければならないということで採用を行いましたが、働いてもらったところ全然問題なく仕事ができるのです。そのような経緯で特例子会社アイエスエフネットハーモニーを設立するなどして、様々な方の採用を行っています。

 

-就労困難者を支援するイベント「NIPPONITチャリティ駅伝」は、渡邉社長が理事長を務められているNPO法人FDAに寄付をしていますが、なぜ駅伝を行おうと思ったのでしょうか?

 

isfn-honbun1.png 実はFDAにはお金がなかったんです(笑)だから会社として寄付をしようという話になったのですが、その時期にちょうどYMCAで元々友人だったチャック・ウィルソンさんが駅伝をやっていたんです。

 

 

そこで、お話しする機会をつくり、一緒に駅伝をしようということになりました。第一回は参加者700人、ボランティア300人で、第二回は更に増え、第三回目の今回は参加者3,000人、ボランティア1,000人を見込んでいます。大々的に告知はしていないのですが口コミで広がって参加者もどんどん増えていきました。

 ITチャリティ駅伝の主旨ですが、ITエンジニアの人たちはうつ病や引きこもりになりやすい要因を多く抱えています。就労困難者になってしまった方を、同じ業界にいる私たちが協力することで社会復帰の手助けをしようと行っています。

 そしてこのITチャリティ駅伝を今度は韓国で開催する予定です。現在、韓国では日本よりも引きこもりが社会問題になっています。そして引きこもりの問題はどこの国にも存在します。現在6か国で障がい者雇用を行っていますが、ITチャリティ駅伝を全世界で行います!

-渡邊社長にとってスポーツとはどのようなものでしょうか?

 私はこう見えてスポーツマンなんですよ(笑)小学校低学年は野球、高学年では柔道、中学から高校までは剣道、大学はアメフト、社会人になってからはゴルフをやってます。健全な精神は健全な肉体に宿ると言いますが、スポーツを通じて健全で正しい考え方を身につけてきました。そして同じ目標に対して汗をかくことで心の曇りが取れて、同じ方向に進んで行ける、チームワークができるポイントであると思います。

 そして最後までやりぬくことが大事だと感じています。高校生の時、剣道部の主将をしていたのですが、30名入部したうちの24名は辞めてしまった。進学校だったせいもあり、大学に行くために辞めてしまったんです。でも社会に出てからは、それでは通らない。文武両道が大事なんです。最後まで残った仲間はそれぞれの世界で活躍していますし、今でも強い絆で結ばれています。逆境にあればある程人間は強くなります。そこを避けて通っていたらなにも成就しない。壁は喜んで乗り越えて行くんです!

-渡邉社長の今後の夢を聞かせて下さい

 私はアイエスエフネットと言う会社に私の人生を投影しています。つまり、私個人と会社はほぼ同じ夢を持っているのです。それは色々な雇用を作っていき、喜びを作っていきたい。日本だけではなく全世界でやりたい。どこまでそれができるのか、トライしていくことが私の最大の目標です。

 また20大雇用の枠を今後増やして無限大まで広げていきたい。誰でもどのような人でも楽しく働ける社会を全世界で作っていきたいです。そして20大雇用研究所も作りたいですね。障がい者は悪いところばかり見られるが、ずば抜けた部分もあるのです。それを見つけるのが経営者のあるべき姿だと思っています。障がいを持っている人がいても、彼らが一番能力を発揮できる部分を見つけて、楽しく働ける環境も整備していきたいですね。

-渡邉社長ありがとうございました!

 

渡邉社長のインタビューいかがでしたでしょうか。ここまでやっている会社はなかなかないと思います。こういった文化を作り上げてしまった渡邉社長の話をおうかがいしていると、こちらまで元気になってきてしまいます。

文中にもありましたITチャリティ駅伝は11月4日に開催されます。ぜひ皆さんお誘い合わせのうえご参加くださいませ。

NIPPONITチャリティ駅伝ホームページ→http://www.nit-run.com/

 

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