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道具をうまく使う ~アプリケーションをすばやく起動させる、[スタート]メニュー整理術~
ファイリングは捨てることと見つけたり
道具をうまく使う ~アプリケーションをすばやく起動させる、[スタート]メニュー整理術~
キングジムファイリング研究室でファイリングや机の整理のしかたなどの指導・提案をしています。
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皆さんこんにちは。キングジムファイリング研究室の野原です。
今回も「道具をうまく使う」方法として、パソコンのアプリケーションを素早く起動させるカスタマイズ方法をご紹介します。
【人間側の改良でアプリの起動を短縮する】
日々使用するパソコン。中には動作がいま一つ遅くて困っている、という方もいらっしゃると思います。例え数秒であっても「待つ」ということは苦痛なものです。思い浮かんだアイデアが、数秒のうちに頭から消え去ったことは、一度くらい経験なさっていることでしょう。
さて、PCの待ち時間で結構ストレスになるのが、アプリケーションの起動ではないでしょうか。
スタートメニューから辿ってプログラムから起動したいアプリケーションを選ぶ、もしくはデスクトップのアイコンをダブルクリックする。ここから先の起動速度はPCスペックに大きく依存しますが、今回はここまでの作業を短くする、人間側の作業の短縮の方法です。
一言で言うと、キーボードを積極的に利用するようなカスタマイズを行うのです。マウスはPC操作の敷居を低くすることに貢献した入力デバイスですが、スピードはマウスよりもキーボードの方が圧倒的に早いのです。
【WindowsXPの場合】
例えば、[スタート]メニューは[ウィンドウズキー]を押すと現れます。次に[P]キーを押してみましょう。[プログラム]メニューが選択されたはずです。このように、スタートメニューもキーボードで操作できるのです。
さて、プログラムのリストを見てみましょう。
Microsoft Word
Microsoft Excel
Micorsoft PowerPoint
...
など、いろいろ並んでいると思いますが、まずはワード、エクセル、パワーポイントあたりから始めてみましょう。スタートメニューの「Microsoft Word」にマウスカーソルを重ねて右クリックし、現れたメニューから[名前の変更]を選びます。
そこで、名前を
W(Microsoft Word)
X(Microsoft Excel)
P(Micorsoft PowerPoint)
と変更します。
スタートメニューの中のアイコンはマウスの左ボタンのドラッグで移動できるので、[アクセサリ]など下の階層にもよく使うものがあるなら、上位階層に移動させてしまいます。
そして
C(電卓)
I(Internet Explorer)
G(Microsoft Photo Editor)
M(メモ帳)
などと自分の好みのアルファベットを与えていきます。
もうお分かりですね。頭文字にしたアルファベットのキーを押せば、そのプログラムが実行されるのです。使用頻度が低いものは下位に移動し、頻度の高いものは上位に持っていき、唯一のアルファベットを与えます。
頭文字のアルファベットはご自身で決めてください。「メモ帳」はM(Memo)よりもE(Editor)の方がしっくり来る方もいるでしょう。ここは、自分流の見せどころです。
こうした場合、電卓なら[ウィンドウズキー][P][C]、メモ帳を起動させたければ[ウィンドウズキー][P][M]でOKです。
しかし、注意点があります。変更した名前の頭文字が、そのフォルダ内で重複していては実行されません。例えば、「M(メモ帳)」に名前を変えても、他のところに「Micorsoft PowerPoint」など、先頭が「M」のものが混在していると、実行には至らず、選択されるのみになります。
ただ、これはこれで次々とMを押して行くとMで始まる名前のものを順々に選択してくれますから、目的のアプリケーションで[Enter]キーを押せばそれが実行される、という環境になります。敢えてそのような仕様にするのもアリです。
また、下位のフォルダに移動することも可能です。どうしても文字が重複してしまう場合などは「A(アクセサリ)」のようにフォルダの先頭にアルファベットをふれば、Aを押したときに下位の階層に移ります。ここでまた新たなアルファベットを利用できるので、頻度の低いものはこっちに持ってくれば、押すボタンは1文字増えますが、同様の方法で起動が可能です。
【Windws Vista以降の機種】
Windows Vistaからはスタートメニューの仕様が変わってしまいました。ウィンドウズキーを押した後のキー操作は、プログラム名の検索文字列として扱われ、検索ボックスに入力されるのです。
Vista以降のOSの場合はこの機能を利用して、プログラム名の先頭に任意の短縮文字などを入れた名前に変更します。
例えば、
DOC(Microsoft Word)
XLS(Microsoft Excel)
PPT(Micorsoft PowerPoint)
のようにします。すると、キーボードから[ウィンドウズキー][d][o][c][Enter]と押せば、ワードが起動します。
この検索は、先頭でなくても候補に挙がるので、[ウィンドウズキー][w][o][r][d]と押してもワードは候補として挙がりますが、絞りきれなければ先頭に来ない場合もあります。
つまり、他のアプリケーションとかぶらないアルファベットの組み合わせを与えてあげれば、少ない入力で候補が絞られ、深い階層にあるアプリケーションでも、階層をたどることなく起動できます。工夫すれば2文字くらいでも絞り込めるようになるかもしれません。
逆にプログラム名としてよくある単語(例えば「exe」など)をつけてしまうと候補がいっぱい出てきてしまいます。
【素早くシャットダウン】
シャットダウンも同様に、キーボードから行うと素早く行うことができます。
WindowsXPの場合は、[ウィンドウズキー][↑][Enter]です。
設定によってはその後「再起動」「シャットダウン」「スタンバイ」を選ぶ画面になり、設定によって操作が違いますが、クラシックスタイルを選んでいる場合は、「シャットダウン」が選択された状態になっているので[Enter]をもう一度押せばシャットダウンできます。
WindowsVista以降の場合は、[ウィンドウズキー][←][Enter]です。
こちらは単にマウスでなくキーボードで操作しているだけで、要は打つキーを覚えて素早く操作する、というだけのことなのですが、マウスで行うよりずっと速くシャットダウンできます。1日1度は行うことなので、覚えてしまうと結構便利です。
【さて、効果のほどは?】
いかがですか。慣れてくると、スタートメニューが画面に表示される間もなく、アプリケーションが起動する快感を味わうことができるでしょう。マウスでたどるより、ずっと早くアプリケーションの起動やシャットダウンを行えますし、デスクトップに不要なショートカットを並べなくても済みます。
デスクトップやタスクバーにたくさんアイコンを置くと、書き換え処理が増え、レスポンスが低下してしまうそうです。
私はデスクトップにごみ箱くらいしかアイコンを置いていません。マイコンピュータもマイドキュメントもすべて隠しています。画面を少しでも広くするため、タスクバーも自動で隠す設定にしています。
PC内も要るものと要らないものを分け、無駄を省き、整理整頓すれば、快適さと効率性を追求できます。机の上と同じことですね。