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駐輪場を借りて、時短して、成果をだす

駐輪場を借りて、時短して、成果をだす

野原 淳

キングジムファイリング研究室でファイリングや机の整理のしかたなどの指導・提案をしています。

当ブログ「ファイリングは捨てることと見つけたり」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/jun_nohara/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


 皆さんこんにちは。キングジムファイリング研究室の野原です。

 前回、震災前に完成していたのにアップしていなかったエントリーを引っ張り出して更新しました。そのころちょうど「時間もファイリングする」と言うことを書いていこうと思っていて、最後の方にその辺のことが書いてあるからです。やはり、前フリはあった方がいいかな、と。

 要らないものを捨てる、そんなファイリングの考えを、時間に対しても当てはめるのです。時間は二度と取り戻せない、有限の資源。無駄なことに割く時間をなくし、有益なことに使う。ファイリングで無駄な時間を省くことで、新たな時間を生み出すことができますが、その時間の使い方さえも、より効果の高いものにしていくのです。

 買って経済を活性化し、さらに節約につながり、成果まで出す。そんな方法を探してみましょう。

 

【駐輪場を借りる】

  4月から、駅前の有料の駐輪場を契約しました。

 今までは無料の駐輪場を使っていたのですが、駅から少し距離がありました。更に何と言っても、残念なのは家とは線路を挟んで反対側にるのです。ですから、駅の脇の踏切を渡って自転車を置いて、そこから歩いて駅まで行っていたわけです。

 当然、時間はかかっていたわけですが、そうは言っても多くても5分程度のロスタイム。まぁ、お金を出して駐輪場を借りるまででもないかな、と自らを納得させていました。

 そんな折、誠ブログかんりにん、澤田景子さんのブログで「ヤザワ作戦」なる話を読みました。非被災地で消費して、経済を活性化させましょうということなんですが、「ヤザワ作戦」という名前が付いているところがすごい。活動にはネーミングが必要なんです。

 この消費が、さらに資源の節約につながったり、成果につながったりすれば更に良いと考えました。さて、自分の生活でそうなりそうなことは何か。そこで、「そうだ、駐輪場を借りよう」と思ったのです。自分自身、何となく停滞気味の気分を換えたいという気持ちもありました。

  1,3,6ヶ月の契約期間があったので、迷わず6ヶ月を選択。こういう時は勢いで行きます。2階しか空いてませんでしたが、それでも駅は目の前ですし、何より、自宅と同じ側にあるので線路を渡る必要がなくなりました。

 さて、その効果はと言うと、当然ながら速い。自宅からも近いし、自転車を置いてから駅までも近いから当たり前なんですが、いつもと同じ時間に出たら、1本前の電車に乗れちゃう、間違いなく5分は節約しているわけです。朝の5分は貴重です。

 

【朝の5分はなぜ貴重?】

 「朝の5分は大きい」

 よく、そう、言います。なぜなんでしょう?

 まず、デッドラインがある中での行動だからでしょう。乗りたい電車があるわけです。それに乗らないと会社に間に合わない。特に制限がない時の5分と、「あと10分しかありません!」って言う中で追加される5分とでは重みが全然違います。もちろん、朝の5分は後者です。

 後はやることが決まっているというのもあると思います。だいたい朝の出勤前にやることは決まっていて、ルーチンワークになっています。だから、次々仕事をこなして、さて何やろうということに時間を使っていないのです。

 そういう中ですから、5分はとても大きく感じるのだと思います。私は、駐輪場を借りたことで、ヤザワ作戦にも参加でき、朝の貴重な5分も手に入れたのです。この5分を、どう時間投資するか。これは今後の成果として期待したいところです。

 

【どんな時の5分も朝の5分と同じにする】

 1日の時間の使い方を朝と同じようにすれば、5分はいつでも貴重になります。まずは全ての仕事にデッドラインを設け、それに向かって業務を進めるようにしましょう。

 このデッドラインを、甘いものにしてはいけません。余裕を持ったデッドラインを敷いてしまい、日常的にそのデッドラインを破っているようでは意味がありません。その時間が来たら、ホントに止める。決めた時間は守るんだ、と言うことを自分自身に言い聞かせるのです。

 所要時間を読み違えることもあると思います。それでも止める。で、後悔する。これが重要。次はもっと業務内容を正確に予想しようと真剣に考えます。

 何でもそうですが、急にできるようになるものなんてありません。練習が必要です。

 ちなみにこれができるようになると、仕事を正確に先読みできるので、書類をいつまで持つべきかと言うことも正確に予測できるようになります。

 自分に厳しくなりきれず、デッドラインを守れない人は、退勤後の時間に予定を入れるのが効果的です。できれば他人との約束がいい。自分だけの予定だと「ずらせばいいや」ってなってしまいますが、他人との予定はそうはいきませんので、守ろうとします。

 どんなに忙しくても、職場で行う忘年会や歓送迎会があるとちゃんと間に合って行きますよね?やればできるんです。あれを毎日やる感じです。

 遊びだっていい。飲み会だっていいと思います。今、飲み会は大きなヤザワ作戦。しかもちゃんと勉強にもなります。飲み会なんて意味が無いと思ってしまったらそこでは学べません。どんな機会も勉強にしようと思っている人は飲み会の場でだってちゃんと学ぶ。私はそう思います。

 ...話がそれましたが、いかに破れないデッドラインを設定できるかはタイムマネジメントのうまさに大きく関与します。

 

【やることを決めておく】

 朝の5分と同じように次から次へと仕事をこなすには、1日のはじめにやることを順序立てて決めておくことが重要です。そうすると、次何やろうかな...って考えなくても済みます。

 後は、自分が頑張ったことによって生み出されたスキマ時間を、うまく再投資に使えるように、1分あったら何をする3分なったら何をするとか、決めておくといいですね。

 例えば...

 ・1分あったらストレッチ

 ・3分あったら書類整理

 ・5分あったら本を読む

 ・10分あったら調べもの(予め、隙間時間に調べたいことをピックアップしておく)

 とか、結構軽いものでもいいと思うんです。ポロッと生まれたスキマ時間を「何とかしないと」って焦ると疲れるし、そんなふうに大上段に構えるとやることが決まるまでにその時間が過ぎ去ってしまいます。もともとなかった時間なんだからいいや、って言うくらいに軽く構えた方が、うまく使えるのではないかと思います。

 極端な言い方すると、遊びみたいなことでも良いかも知れません。それでリフレッシュして次に臨めるなら、これはもう最高のスキマ時間の使い方なんじゃないでしょうか。

 

 いかがですか?さらなる発展形としては自転車を買い換えるとか、そういうのもありますね。私は「乗り物」と名のつくものは何でも好きです。今は適当なのに乗っていますが、今、色々物色中です。趣味をきっかけに新しい人脈ができたり、その世界の新しい動きをいち早く察知できるようになります。

 多彩な趣味とこだわりがあると、「この人は面白い」って周りに思ってもらえて人が集まって来ると思います。私もそうなれるよう、時間ファイリングができて、効果も出るヤザワ作戦をどんどんやっていきたいと思います。