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ブレインライティング【改】

ブレインライティング【改】

川乃 もりや

とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。

当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


アイデアを発想する方法は多岐に渡りますね。
誠ブロガーでお馴染みの石井氏が専門家ではありますが、本日は石井氏から教わった「ブレインライティング」というアイデア出しの技法を少し変化させた方法をご紹介いたします。

まず、何故変化させる必要があったのかの説明をすると、私達コンビニ経営はアルバイを主として労働を担っております。
それにより、通常のアイデア出しの場面と異なった状況があるのです。
その中で最もアイデア出しが困難になる環境とは、集合ミーティングを行なうことが難しいということです。
アルバイトは週に1回から5回と人によって勤務日数・時間がバラバラです。数日に分けて集合するといったことは可能ではありますが、その分人件費も余計にかかります。アイデアは未来に対する投資ではありますが、投資を回収できるかどうかは未知数であります。その未知数に投資できるほど、多くの店では余裕がありません。

そこで、集合せずにみんなのアイデア・意見を収集する方法はないのかと考えた結果、ブレインライティングを変化させたやり方が有効なのではないかと思ったのです。
正式なブレインライティングの効果を出せるかは疑問を残しますが、この方法により、時間も空間も異なる仲間同士の意見を収集することが可能となった(かもしれない)ので、書き記しておきたいと思います。

正式なブレインライティングの方法を書くと長くなるので、日本創造学会のHPからご覧になって頂いと思います。http://css.jaist.ac.jp/jcs/gihou12.html

◯ブレインライティング【改】
用意するもの
□名刺プリント用紙・・・A4サイズ(通常の紙に書きこんでも良いのですが、出たボツアイデアを保管しておくのに、名刺用紙は切り取って保管できる為、便利だと考えました)正式な道具にこだわりたい人はアイデアプラント社様から発売されていますので参照してください。http://braster.ocnk.net/product/30
□アイデア出しのツール・・・突然アイデアを出せと言っても、アルバイト達は戸惑うと思いますので、ガイドラインを作成して提示しました。PDFを参照してください。

◆進め方
□お題を決める
・・・これはオーナー独断でも構いませんし、皆さんで決めるのも良いと思います。しかし、誰かしらリーダーシップを取った方が良いでしょう。
□アイデアを書き込んでいく
・・・正式版では一人3個となっておりますが、アイデア出しに慣れていないアルバイトも多い為、2個以上と決めました。名刺用紙が横に2列というのも根拠ではありますが。
・・・ブレインライティング【改】のポイントであります。正式版ではその場で用紙をグルグルと廻し書き込んでいきますが、集合できない為、一定期間内で全員からアイデアを収集します。当店では期間を1週間としました。あまり長く期間を取るとダラけるので、最低全員が1度は勤務する期間を設定し、勤務時間内でアイデアを書き込んでもらいました。
□星マークを付ける
・・・アイデア出しの翌週は、気に入ったアイデアに星マークを付けていきます。一人10個の星マークを付けてもらうことにしました。根拠は特にありませんが、正式版を6人で実施した場合、1人18個のアイデア×6人=108個のアイデアが出ます。1回に3個、6枚で18個の星が付けるとし18/108=16%強の割合と考えました。そこから【改】は50~60個のアイデア出しをし、16%強で10個の星マークとしました。
□アイデアをまとめる
・・・星マークを付けたことにより、ある程度の同意性を得られたものとすることにしましたので、オーナー個人でまとめるか、リーダー格の人達とまとめるかはお好み次第で良いと思います。
□フィードバック
・・・やはり決定事項はフィードバックしましょう。もし決定事項に至らなくても、こんな感じの方向性になるでしょうといった、アイデアを出した者に何かしらのアクションは必要です。
・・・ボツとなったアイデアの保管には気を使いましょう。私はプラスチックの名刺ケースを用意することで、出したアイデアが無駄にはなっていないことをアピールすることにしました。

さてこの手法がどうなったか、次回は実際に行なったブレインライティング【改】の結果をお伝えしたいと思います。