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安過ぎるモノには理由がある

安過ぎるモノには理由がある

川乃 もりや

とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。

当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


みなさん、価格について考えたことはありますか?
日本で続いているデフレスパイラル。普段の生活でどうしても価格の安さが購入動機の大きな要因となってしまいがちです。

◯価格とは
価格=商品原価+経費+利益で決まります。
価格が安いということは「商品原価が安い」「経費が安い」「利益が低い」のどれかに当てはまります。
利益が低い・・・いわゆる薄利多売と言われるものに代表しますね。
経費が安い・・・ネット販売などはこれに当たります。
原価が安い・・・訳あり商品と銘打っているものなどが当てはまるでしょう。
しかし、いくら安いと言っても、価格がその商品そのモノの価値以下であるはずはないのです。ですから、「高級ブランド牛100g1円」などという商品は存在しないと言っても過言ではないでしょう。

◯印象操作
デフレが続いている今、商売人も価格の低さが売りになる以上「うちの商品がいかにお得か」をアピールするのに必死です。それだけに、消費者に不利益を与えかねない表現を使ってくる場所もあるでしょう。騙されないように注意が必要です。
オープン価格が主流となり、メーカー側からの価格提示、いわゆる標準売価というものが無くなってきています。標準価格は一部問題のあった慣習だったので無くなったのも時代の流れと言うべきものでしょうが、それだけに消費者の商品を見極める目が必要な時代になったと言えるしょう。
失敗をしない買い物をするためには、自分自身がその商品を見極める必要があります。しかし、鑑定人のような目を誰もが持っているわけではありません。私ももちろん持ってはいません。
でも、「その商品がいくらなら納得出来るのか」これを考えればいいのです。
1万円で有名ブランドバッグが売っているとします。通常なら10万円する商品です。あなたはどう考えますか?
「こりゃ安い」と言って買いますか?
「どう考えてもそりゃ偽物だろ」と買わずに通り過ぎますか?
ほとんどの方が後者ではないでしょうか。
それは、そのブランドの価値を知っているからです。
では、7万円だったらどうでしょう?
ひょっとしたら精密に作られた偽物かもしれません。
そこで、あなた自身の価値観が試されるのです。

◯価値を決めるのはあなた自身
そのブランドバックを持っていたい。持っていることに価値を見出すのならば安い買い物かもしれません。しかし、そのブランドの仕事(材質や作り方など)が好きで買いたいと思っているならば、絶対に偽物をつかまされるのは嫌でしょう。そうなれば、おのずと答えは出てきます。
モノを買うという行為は、そのモノの価値を購入するということです。
決して、売り手側の価値を押し付けられないように注意していきましょう。