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アルバイトは社会経験として認められるのか?

アルバイトは社会経験として認められるのか?

川乃 もりや

とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。

当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


アルバイト定着率の不安定なコンビニ経営者は苦労が耐えないところだ。そこで、考えなくてはならないことは、アルバイトがアルバイトをして得られるメリットは何であるのだろう?

娘とドラマ「高校生レストラン」を見ていてヒントを得られた気がする。
「高校生レストラン」とは、実在するレストランを元に原作されて、現在日本テレビ系列で放送されている。高校の部活動である調理部が経営するレストランについての話しだ。原作モデルとなっている「まごの店」のTV特集を見たことがあるが、この部活出身者は即戦力として料亭などの就職に有利だという。
うちの店も社会に出て即戦力となれば、アルバイトをするメリットが大きくなるのではないだろうか?特に現在の就職氷河期において就職を控えている学生にとっては。
即戦力と認められることは大きなメリットだ。
では、採用側は何をもって即戦力とするのだろう?
アルバイトを経験することで得られる技術力を評価するのだろうか?いやそうではない、コンビニのアルバイトをしてコンビニの仕事に就くならばいいだろうが、多くのアルバイトはバイトとはつながりのない職業に就職するではないか。社会人として必要なスキルとはなんだろう?

高校生レストランを観て思ったことは、この生徒達は社会人としての目線を習得している(しようとしている)。学生目線ではなく社会人(料理人)の目線で部活動(レストラン経営)をしているのではないか。だから即戦力とされるのではないだろうか。
若い頃、尊敬する先輩に言われたことがある。
「一つ上の上司の目線で仕事しろ」
これは、「上司なら自分の仕事をどうやってもらいたいか考えて動け」ということだ。そうすれば仕事の先回りが出来る。結果、自分の仕事に余裕が生まれ、いい仕事が出来るようになる。

アルバイトに社会人としての目線を与えるには何をすればいいのか?
まず、始めに本を与えてみた。

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私が過去読んだビジネス書をアルバイトの休憩所に並べてみたのだ。
ビジネス書の多くは、リアルな社会人の悩みを元に作られている。それらを読むことで、今後自分に振りかかるであろう壁を疑似体験出来るかもしれないと考えてみた。反応は就活生に「貸し出し希望」という形で見られた。(場合によっては私から内容解説を加えている)

これは、困難に対して「でも、だって」の言い訳を取り除き、前向きな発想展開をしていくスキルを磨いて欲しい為だ。まだ始めたばかりで効果の程は見られてないが、面白い展開になりそうな予感はする。

これらの施策を進めていくことで、
「当店で働くこと=社会人としての目線を持てる」
としていきたいと考えている。また、これら施策は当店においても大きなメリットとなることはお分かりいただけるだろう。