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終身雇用制度or年俸制度
»2011年11月13日
とあるコンビニオーナーの経営談議
終身雇用制度or年俸制度
とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。
当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
今月のお題は「就職活動」ということですが、バブル期に就職活動した筆者の、しかも、高卒の就職活動話など、何の役にも立たないでしょうね。と、いうわけで、現在の就職活動というより、企業の採用活動について、思うところがあるので書いていきます。
日本の企業では、終身雇用を前提とした採用活動が行われています。しかし、終身雇用制度は終わっています。終身雇用は、年功序列とセットになっていないと存続が難しいと考えているからです。その年功序列が崩れた今、終身雇用を前提とした採用活動にこそ問題があるのだと考えています。
年功序列が無くなり、終身雇用制度が崩れたのに、正社員採用では終身雇用を前提とした採用活動が行われている。その結果、企業は正社員の採用を減らし、アルバイトや派遣社員の比率を増やしていきました。理由は、御存知の通り雇用調整が出来るからです。
◯雇用体制を年俸制度に変える
年棒制になれば、転職は当り前のものとなり、新卒である必要はありません。しかし、そうなると、経験重視となり若者の雇用が減ってしまうという問題が発生してしまうかもしれません。
◯終身雇用へ戻す
過去、終身雇用に対する反発から、現在の体制が作られた以上、今更戻ることは出来ないでしょう。それに年齢別人口推移がピラミッド型だった時代ならともかく、現状の人口推移は違います。上位職のポストが制限されている以上、年功序列が維持出来ません。よって終身雇用を保つことは出来ないでしょう。(経済が活発だった頃は、上位職の詰まりを子会社出向などで補っていた)
◯年棒制と終身雇用制をミックスさせる
では、両方のいいとこ取りは出来ないだろうか?
35歳位まで、年俸制度で色々な職や会社を経験する。その後、自分の行きたい会社と終身雇用の契約を結ぶ。というのはいかがだろうか。
私は、年間数十人のアルバイトと面接を行なっている。大企業のように2次面接や3次面接と言ったものは無いにしろ、少しの面接で相手を見極めるなどということは不可能だ。それは、正社員を雇うという面接においても同じではないだろうか。だから、学歴などというフィルターにかける採用方法しか出来ないのだ。
恋人から結婚に至るようなものである。「年棒制=恋人期間」「終身雇用=結婚」というわけだ。もちろん生涯独身(年棒制)でいることも可能だ。
上記で書いた、「年功序列と終身雇用が一緒じゃないといけない」という意見に反対の方もいらっしゃるだろう。確かに現状、年功序列は完全に崩壊しているにも関わらず、企業は存続している。私の周りにも年上の部下を持っている人は沢山いる。
上司に当たる人はそのことによるストレスを多く抱えてはいないだろうか?ストレス=なんかしらの不具合があるということだ。逆に年上が部下でもストレスなんか無いよって人は、部下とのコミュニケーションが取れているということだろう。コミュニケーションが取れているということは、双方に信頼関係が結ばれているということだ。信頼関係を結ぶには、双方の仕事内容を認めないと始まらない。それには、右も左も分からない入社の時に、上司部下の関係があっては難しいと筆者は考えている。
仕事とは不思議なもので、業種が違っていても仕事の進め方に大きな違いは無いもの。異業種へ転職経験のある方にはお分かりだろう。故に、転職をすることで、企業もその個人の仕事ぶりを冷静に見ることが出来る。右も左も分からない若者には経験が必要なのだ。経験段階で出来る上下関係は、上に行けば行くほど邪魔となりかねないのだ。
だからこそ、転職という経験は必要だと、筆者は考えている。しかし、現状転職は、一種のドロップアウトと取られかねない為、上記の転職環境を整えることが必要だと思っている。
まぁ、そんな単純では無いことは重々承知だが、現在の中途半端な終身雇用制度を生かしているより、企業も労働者も未来への道が開けるのではないかと考えた次第です。
日本の企業では、終身雇用を前提とした採用活動が行われています。しかし、終身雇用制度は終わっています。終身雇用は、年功序列とセットになっていないと存続が難しいと考えているからです。その年功序列が崩れた今、終身雇用を前提とした採用活動にこそ問題があるのだと考えています。
年功序列が無くなり、終身雇用制度が崩れたのに、正社員採用では終身雇用を前提とした採用活動が行われている。その結果、企業は正社員の採用を減らし、アルバイトや派遣社員の比率を増やしていきました。理由は、御存知の通り雇用調整が出来るからです。
◯雇用体制を年俸制度に変える
年棒制になれば、転職は当り前のものとなり、新卒である必要はありません。しかし、そうなると、経験重視となり若者の雇用が減ってしまうという問題が発生してしまうかもしれません。
◯終身雇用へ戻す
過去、終身雇用に対する反発から、現在の体制が作られた以上、今更戻ることは出来ないでしょう。それに年齢別人口推移がピラミッド型だった時代ならともかく、現状の人口推移は違います。上位職のポストが制限されている以上、年功序列が維持出来ません。よって終身雇用を保つことは出来ないでしょう。(経済が活発だった頃は、上位職の詰まりを子会社出向などで補っていた)
◯年棒制と終身雇用制をミックスさせる
では、両方のいいとこ取りは出来ないだろうか?
35歳位まで、年俸制度で色々な職や会社を経験する。その後、自分の行きたい会社と終身雇用の契約を結ぶ。というのはいかがだろうか。
私は、年間数十人のアルバイトと面接を行なっている。大企業のように2次面接や3次面接と言ったものは無いにしろ、少しの面接で相手を見極めるなどということは不可能だ。それは、正社員を雇うという面接においても同じではないだろうか。だから、学歴などというフィルターにかける採用方法しか出来ないのだ。
恋人から結婚に至るようなものである。「年棒制=恋人期間」「終身雇用=結婚」というわけだ。もちろん生涯独身(年棒制)でいることも可能だ。
上記で書いた、「年功序列と終身雇用が一緒じゃないといけない」という意見に反対の方もいらっしゃるだろう。確かに現状、年功序列は完全に崩壊しているにも関わらず、企業は存続している。私の周りにも年上の部下を持っている人は沢山いる。
上司に当たる人はそのことによるストレスを多く抱えてはいないだろうか?ストレス=なんかしらの不具合があるということだ。逆に年上が部下でもストレスなんか無いよって人は、部下とのコミュニケーションが取れているということだろう。コミュニケーションが取れているということは、双方に信頼関係が結ばれているということだ。信頼関係を結ぶには、双方の仕事内容を認めないと始まらない。それには、右も左も分からない入社の時に、上司部下の関係があっては難しいと筆者は考えている。
仕事とは不思議なもので、業種が違っていても仕事の進め方に大きな違いは無いもの。異業種へ転職経験のある方にはお分かりだろう。故に、転職をすることで、企業もその個人の仕事ぶりを冷静に見ることが出来る。右も左も分からない若者には経験が必要なのだ。経験段階で出来る上下関係は、上に行けば行くほど邪魔となりかねないのだ。
だからこそ、転職という経験は必要だと、筆者は考えている。しかし、現状転職は、一種のドロップアウトと取られかねない為、上記の転職環境を整えることが必要だと思っている。
まぁ、そんな単純では無いことは重々承知だが、現在の中途半端な終身雇用制度を生かしているより、企業も労働者も未来への道が開けるのではないかと考えた次第です。