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ちょっと人に優しくなれるお話

ちょっと人に優しくなれるお話

川乃 もりや

とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。

当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


皆さんは、ボランティアというものに参加したことがありますか?
コンビニには、レジの前に必ずと言っていい程募金箱が置いてありますね。
私も、時々微力ながら募金?をしてます(私も含めて募金というより小銭の処分という感覚の人の方が多いかな?本当に募金してる方スイマセン!汗)
この募金、バカに出来ないがありまして、私の店だけでも、月間8千円~1万円になるんですよ!
これが一度、災害援助金(大災害の時は募金の項目を変更してます)になると、一気に金額が倍以上に膨れ上がります。

私が、店を始めて感動したのは、そんな出来事でした。
ある常連のお客様がおりまして、大規模災害時に、必ずお釣りの500円玉以下のお金を募金していきます。
それも、毎日です。
通常、常連さんとは日常会話を交わす程度の関係になるのですが、その方は、無口な性格なのかほとんど会話を交わしたことがなかったのですが、ある時、思い切って聞いてみました。「いつも募金のご協力ありがとうございます。こちら(募金の災害地区)に、お知り合いがいらっしゃるのですか?」って。ある意味、こんな質問は失礼かとも思ったのですが、毎日の募金が凄かったので思わず聞いてしまいったのです。
そしたらお客様は、「いや、ちょっと」と、照れくさそうにいうだけで、理由はわかりませんでした。私は、こんな質問をしたことに後悔したのですが、後日、理由が分かりました。

そのお客様、普段は徒歩で来店されるのですが、めずらしく車での来店をされたのです。その車のナンバープレートに、ある災害地区のナンバーが書いてありました。
私はさりげなく「何々県の方でしたかぁ、何度か遊びに行きましたけど良いところですよねぇ、コチラ(当県)には、お仕事で来られたんですか?」
お客様は「仕事もありましたが・・・」ちょっと言葉を詰まらせて「災害でね・・・」
私「スイマセン、立ち入ったことをお聞きしまして」
お客様「いえいえ」と、買い物を済まされお帰りになられましたが

それがあの募金の理由だったのかぁ

インターネットの質問コーナーに答えている人へのアンケートをした人が言っていましたが、インターネットの質問に答えている一番の理由は「質問者を助けたい」という、理由からだそうです。
なるほど、人は困っている人を見かけると助けたいという欲求を元から持ち合わせているのだなぁ。世知辛い世の中と言われるが、人間社会捨てたもんじゃないですね。

こんなことに、遭遇してからボランティアというものの見方が変わりました。
それまでは、「ボランティアとか偽善だろ。上から目線で偉そうにしているだけじゃん」なんて、思いが強かったのですが、このお客様のように、無言でコツコツやるボランティアなら、どんどん参加していこうと、今は考えてます。

が、中には不届き者が居るもんで、募金を語る詐欺まがいな行為もあるという話です。許せませんねぇ、私も、こんな経験があります。本部社員だった頃、店の募金を、懐に入れてる馬鹿オーナーがいました。どんなに売上の低いお店でも、月間3千円近くは溜まるものです。それなのに、その店は、毎月数百円しか入金が無いのです。先に述べたように、私自身、募金だとかボランティアには興味がなかった人間が言うのもなんだけど、幾ら何でも、お客様の善意をパクる様な人間に憤りを感じ、「このお店って募金少ないですよねぇ、心の狭い人しか住んでないんですかねぇ」と、そこの住民でもある馬鹿オーナーに言ってみました。馬鹿オーナーは「えっ、ほ、他はもっと金額多いの?」ってトボけたけど、翌月から金額が増えたのには、笑えた。(そんな馬鹿オーナーですから、数年後店が潰れましたけど)

今でも、大規模災害がある度にそのお客様は、お釣りの500円以下の小銭を毎日のように募金していかれます。たぶんそのお客様は「偉いですねぇ」などとは、言われたくないのでしょう。しかし、元総理ではないが、言わずにいられません
「感動しました!!」


此度の豪雨被害に遭われた方にお見舞い申し上げます