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夢中になった5つのゲーム その3リッジレーサー #5games

»2012年4月17日
3分間ビジネスモデル

夢中になった5つのゲーム その3リッジレーサー #5games

斎藤 健二

DOS/V雑誌→IT系ニュース記者→ケータイ関連Webメディア創刊編集長→LifeHack系Webメディア創刊編集長→複数Webメディア発行人→スマホ事業責任者。ONETOPIボードゲームキュレーターです。Twitterアカウントは@kuzyo


ドラクエII」「アドバンスド大戦略」に続くは、アーケードゲーム「リッジレーサー」だ。

数あるレースゲームの名作の中でも、僕の中では「グランツーリスモ」と並ぶ名作なのである。ドリフトというものを教えてくれたという1点において。

僕の知っている限り、それまでのレースゲームの車体のグリップはすごくて、どんな急カーブでもタイミングさえ合えばスピードを落とさず曲がれてしまえるという、運転技術で競うというより、敵の車をどう避けるか、みたいなアクションゲームのノリが多かった。だから初めてリッジレーサーを見た時は衝撃を受けた。タイヤが滑るのだ。

「ギュギュギュギューキュルキュル」。スキッド音を鳴らしながらドリフトに入ると、目の前が壁で、車が横に横に進んでいく。これを体感したときは衝撃だった。こ、これがドリフトというものか、と。ドリフトに入るには、いったんアクセルを戻したり軽くブレーキを踏んで後輪をブレイクさせる必要があり、滑り始めたらちゃんとカウンターも当てる必要がある。さらにコーナーによってはアウトインアウトのグリップ走行のほうが速いところもあり、実はかなり本格的な挙動だった。

もっとも、ドリフト中のコントロールはたいへん行い易く、覚えている限り、スピンに悩まされたり、タコ踊りが止まらなかったりということはほとんどない。そのへんがけっこうシビアな「グランツーリスモ」に比べて、そこそこ本格的だけど手軽にドリフトが楽しめるように仕上がっていた。

さて、なぜグランツーリスモではなくリッジレーサーを #5games に取り上げたか。アーケードゲームである本作、新宿歌舞伎町のゲームセンターに毎日のように、というか毎日通い、一夏の間、ランキング1位を維持し続けた思い出があるからだ。金はないけど暇はそこそこある毎日だっただが、よくまぁ行ったものだ。

小学生のとき、合計で1万円くらいあったお年玉を全部、近くの書店にあった「スペースハリアー」につぎ込んだ以来、それに倍する以上の額をリッジレーサーにはつぎ込んだ。多分。ちなみにスペースハリアーのほうはグイングインうごく筐体のせいか、激しい操作をすると書店全体のブレーカーが落ちてしまったことがあった。その時入れた100円玉は返って来なかった。

リッジレーサーは同時期にデビューしたバーチャファイターほどの人気じゃなかったせいもあるが、日本の中でも最大級と言えるだろう遊びの街、新宿・歌舞伎町でランキング1位にいるのは小さな自尊心を満足させるには十分だった。翌日行って、僕のタイムが抜かれでもしていたら、100円玉を握りしめてしばらく乗り続けていたわけで、ソーシャルゲームのランキングを維持するためにお金を費やす人たちの心情はとてもとてもよく分かるわけである。

※以下続く
●リッジレーサー(アーケード)
●ダンス・ダンス・レボリューション(アーケード)
●Age of Empires/ROR/AOK/AOC(PC)
●ティアリングサーガ(PS)