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夢中になった5つのゲーム その4 ダンスダンスレボリューション #5games

»2012年4月19日
3分間ビジネスモデル

夢中になった5つのゲーム その4 ダンスダンスレボリューション #5games

斎藤 健二

DOS/V雑誌→IT系ニュース記者→ケータイ関連Webメディア創刊編集長→LifeHack系Webメディア創刊編集長→複数Webメディア発行人→スマホ事業責任者。ONETOPIボードゲームキュレーターです。Twitterアカウントは@kuzyo


ドラクエII」「アドバンスド大戦略」「リッジレーサー」に続くのは、「ダンスダンスレボリューション」。DDRとかダンレボとか略して呼ぶ。初期のいわゆる音ゲーである。

足元には上下左右、4つの方向それぞれに足で踏んで動作させるボタンが置かれている。前方の画面には、次にどの方向を踏んだらいいのかが矢印で表示されている。音楽に乗って矢印が次々と出てくるので、それに合わせて足でボタンを踏んでいくと、あーら不思議。まるでダンスを踊っているかのようにステップが踏める。と、まぁこういうゲームだ。

DDRが登場したのは1998年。音ゲーの元祖はWikipediaによると同じくコナミの「beatmania」(1997)だということだから、最初期の音ゲーのひとつだ。

数ある音ゲーの中でもDDRが独特なのは、足でステップを踏むがゆえに全身運動であり、3曲1プレイを踊り終わるとたいていは汗だくになるという、フィットネス的というかエアロビクス的というか、ゲームセンターには似つかわしくない爽快感があるということ。

そしてたいていは2人プレイが可能になっていて、同じ曲を2人で一緒に踊ることもできる。同じステップを踏むわけで、うまく決まるととってもシンクロした動きになる。これがまた気持ちいい。

シリアスゲームの教祖ともいえるジェイン・マクゴニガル(TEDの講演「ゲームで築くより良い世界」はオススメ)の著書『幸せな未来は「ゲーム」が創る』によると、

身体的行動を自分の好きな音楽とシンクロさせることは、ユーフォリア[陶酔感]として知られる強烈な幸福感を引き出すもっとも確実な−−そしてもちろんもっとも安全な−−方法のひとつ

だと言われている。彼女の著書では、この"踊り"のパワーをゲーム感覚で得られる手法を提案しているんだけど、なんてことはない。100円玉をもってゲームセンターに行けば、簡単に踊ることができるのだ。恥ずかしい思いをすることなく。

 そう恥ずかしさ。踊ることには本質的な恥ずかしさがあるらしい。みんながいるところで自分一人が踊りだすのはかなり抵抗感がある(だからこんな映像に惹きつけられるんだろうけど)。その昔、警備員のバイトをしていたのだが、早朝、お店のシャッターをすべて開けて店舗の開店まで入り口のドアの前で立ち番をするというのが日課の業務だった。立ち番というのは相当ヒマなもので、あんまりすることがないので、膝をくねくねさせて踊ったりしてみたのだが、翌日には「警備員が怪しい動きをしている」とか通報されてしまった。それだけ踊りには異質感があるのだ。踊っている人を見たら、なんか怪しとか思ってしまうのだ。いや、決して踊りが下手だからというのが通報の理由ではない。と信じたい。

 そんな恥ずかしさを感じることもなく、「だって俺、このゲームを遊ぶんだもんね。100円入れたんだもんね」とか誰も気にしていないのに自分に言い訳して、イントロが流れ始めると屈伸したりして、上着を脱いで踊り始められるわけである。DDRは。

※以下続く
●ダンス・ダンス・レボリューション(アーケード)
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