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そろそろ気になる親の介護(1)食事
»2012年10月 2日
学びの体験を創造する ~ セミナー事務局考
そろそろ気になる親の介護(1)食事
楽しい学びの場、ワクワクするコンテンツのプロデュースを提供する株式会社オプンラボの代表。 「考える」のではなく「感じる」気づきの場としてのセミナーや研修の企画・プロデュース。強烈な魅力のある個人のコンテンツ作りを得意とする。
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親の年齢が高くなってくると、健康が気になりはじめます。
親と同居している私も、70歳を過ぎたあたりから、転倒したり、めまいがして座り込んだり、ということが起こりはじめました。でも普段の生活で何を気をつけておいたらいいのか、改めてよく知らないことに不安を感じます。
年を重ねていく親に、子どもである自分たち、または親本人は、普段からどのようなことに気をつけていたらよいのでしょうか。
そこで、仕事のパートナーとして信頼をよせるクレメンティアの代表取締役 荒尾裕子さんに相談してみました。荒尾さんは、保健師の資格を持ち、行政に対する健康施策や企業への健康プログラムなどをコンサルティングしている「健康」のエキスパートです。
***
小林:子どもに高齢者って何歳から?と聞かれ、はたと戸惑ってしまいました。70歳から、であっていますか?
荒尾:うーん。おしい。
国連の世界保健機関 (WHO) の定義では、65歳以上の方を「高齢者」としています。65~74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者といいます。
小林:言葉の定義でいうと65歳からなんですね。
60代、70代でも、こちらが圧倒されるほど元気な人が多いですけどね(笑)
荒尾:確かに(笑)
ちなみに、75歳以上(一定の障害がある人は65歳)になると、家族の扶養から外れて、全員「後期高齢者医療保険」に加入することになっています。
小林:そうなんですか。帰って改めて親の保険証を見ておきます。
さて、健康のためには、まずは食事が基本かな、と思うのですが、普段の食事は何に気をつけるといいですか?
荒尾:まずは、食事の量が減っていないか気をつける必要があります。
小林:え?それは知りませんでした。
荒尾さんは行政とメタボ改善の施策なども実施されていますが、働き盛りの人にとって問題になる食べ過ぎは、若いっていうことでもあるんですね。
荒尾:そうともいえますが(笑)、それはそれで改善が必要なんですよ。
話を戻すと、高齢者になってから食事量が減ると、当然水分も減るので、脱水状態になりやすくなります。また、栄養状態が低下して風邪を引きやすくなるので、軽い風邪をこじらせて肺炎から寝たきりになる場合もあります。
小林:食事は本当に健康の源ですね。。。
荒尾:食事が減りやすいからこそ、お肉や乳製品などの動物性蛋白質を適度にとることが健康維持の秘訣になります。
小林:それでも、やはり食が細くなってしまった、という場合はどうしたらよいですか?
荒尾:間食などを入れるようにすると良いですよ。ただし、間食=おやつ(甘いもの)ではなく、あくまでも食事を補うという考え方で、ヨーグルトやチーズ、小魚、おにぎり、果物などをとるといいでしょう。
小林:こまめに栄養をとるのですね。
私は食べることが好きなのですが、もともとあまり1回に食べる量が少ないので、もっと減ったら、好きな果物を沢山たべようかな。
荒尾:単に体調や消化器官の問題だけではないのです。
食事量が減る原因のひとつとして、入れ歯が合わなくなって歯のかみ合わせが悪くなり、十分噛めなくなって、結果的に食べる量が減るという場合もあるんです。
このため、定期的に歯科を受診することをおすすめします。
小林:歯も原因になるのですね。
荒尾:そして何よりも食事を決まった時間にとることが大切です。
生活のリズムづくり、ひいては健康状態の維持にもつながりますので、食事時間を決めて取るように心がけましょう。
小林:食事だけでもすでに知らないことばかりで、勉強になりました。
最近、お椀に入れるご飯の量が減っている感じがするので、家に帰ったら間食で補ったほうがいいよ、と親に伝えます。
(opnlab 小林)
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