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【英語圏のトピックスに追いつけ!】20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ

»2010年9月19日
安齋の「No brain,no life」

【英語圏のトピックスに追いつけ!】20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ

安齋 慎平

社会人5年目。世の中にある様々なモノ・サービスに対してブレストしたものを記事にしていきます。また、ほかのブロガーさんや企業さんとのコラボ企画なども織り交ぜてお送りいたします。コラボしたいという方、絶賛募集中です!

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「勉強する時間がないなら、耳で聞ける原著がおすすめです」

以前コラボした、HALさんが本を出しました。そこで今回は特別編として、この本を書評してみようと思います。

hatachieigo.jpgのサムネール画像

(↓以前の「誠ブログ」記事はこちらです↓)

※私のキャッチコピーが採用されていますので(「英語なう!」です)、見落とすことのないようにご覧ください(笑)。


この記事の内容は以下の通りです。
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①本書の目次
②実践に重きを置いた英語学習法
③なぜ英語を学ぶのか?
④書評あとがき
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①目次

第1章:なぜ英語を勉強する必要があるのか
第2章:基礎確立編(TOEIC600点未満)
第3章:英語実践編その1・自習編(TOEIC600~860点)
第4章:英語実践編その2・対人編(TOEIC600~860点)
第5章:結果を出す(TOEIC860点以上)
第6章:日本だけでなく世界を見渡してみる(TOEIC860点以上)

これを見ればわかると思いますが、「実践」に重きを置いた内容になっております。特に、向上心の強い方にお薦めしたい内容です。詳しくはこの後で述べます。



②実践に重きを置いた英語学習法

指標としてTOEICの点数が挙げられていますが、TOEICの点数が高いからといって英語を使えるというわけではありません。本書にも書いてありますが、TOEICの勉強だけでは「話す」、「書く」、「聞く(TOEIC試験対策以外のListening)」といった基本的なコミュニケーション能力はつきません。むしろ、簡単な英語構文を暗記してそのまま話した方が通じます。
これは私の体験ですが、海外に行く前に「セレクト70英語構文」という本をある程度暗記して行きました。すると、理由はよくわからないのですが、自然と話せましたし、相手の行っている英語を聞きとることができました。
本書ではAudioBookを使った「耳」からの勉強法が紹介されていますが、「英語への慣れ」という点では私の構文暗記にも通じる所があると思います。英語は慣れて勉強するものなのですね。

select70.jpg
↑こちらがセレクト70英語構文です。私のお勧め勉強本。



③なぜ英語を学ぶのか?

英語を勉強するために必要なものはなんでしょうか?
時間でしょうか?お金でしょうか?ネイティブの知り合いでしょうか?
違います。一番必要なものは「モチベーション」なのです。モチベーションがあれば、時間もお金もネイティブの知り合いの有無などといった障壁は簡単に越えられます。逆に言えば、モチベーション無しでは勉強が進まないということです。

これは私にも当てはまってしまうのですが、TOEICの点数をモチベーションとしてしまった結果、基準を越えた途端に英語から離れてしまう人が多いと思います。言語というものは「慣れが大切」であることは上にも書きましたが、一旦英語から離れてしまった後の英語力の低下は著しいものがあります。私も数カ月英語を聞かなかったお陰で、まったく聞きとれなくなっていました。結果、スコアだけが宙に浮いてしまうという散々な結果に。これでは意味がありません。

そこで本書には、英語学習のモチベーションとして「圧倒的な英語圏の知に触れるために英語を勉強してはどうか」という提案がなされています。
現在、日本では多くの外国語書籍を読むことが出来ますが、質と量という点で原著に劣ると言われています。本書でも触れられていますが、日本語に翻訳される際に意味が変わっていたり、翻訳すらされないものが大多数なのです。つまり、日本語で得られている海外の知識は一部分でしかなく、世界にはもっと多くの知識があるということなのです。もしこれがビジネスに関わる情報だったら、欧米勢に「情報力」という時点ですでに負けているといえます。


「別に英語圏の知に触れなくてもいいけど・・・」

そんな声が聞こえて来ました(笑)ということで、映画などの娯楽に置き換えてみましょう。

私がアメリカに行く前、日本では「24」というドラマがブームでした。当時しばしばバラエティ番組などでパロディされ、DVDレンタルの回転率も好調だったのを覚えています。
出国前、日本では「シーズン3」を放送する直前で、マスコミが大々的にPRをしていました。しかし、現地について驚きました。なんと、アメリカでは「シーズン4」が終わっている!!こんなにも日本とアメリカでは時差があるのか、と驚いた記憶があります。

このように、翻訳されるまでにはブランクがあります。しかしながら、情報技術の進歩によって、今では「英語での情報」は全世界同時に受信することが出来ます。その結果、英語を話せる人とそうでない人の情報感度というものは当然に開いてしまいます。その結果はすぐには起こらないとは思いますが、近い将来、何らかのイノベーションが起きた瞬間に、明らかな差として表れるような気がします。



④書評あとがき
英語を不得意とする人が多いように思います。私も苦手です。これは私の意見ですが、英語学習が苦手にする原因として、「英語は身につくまで時間が掛かる」ということが挙げられると思います。そのコツコツと勉強するモチベーション維持が難しいため、途中で止めてしまうのではないでしょうか。そこで、本書で紹介されているAudioBookなどの最新技術を使えば、きっと英語が楽しくなるはずです。ぜひ本書を読み、一度投げ出してしまった英語の勉強を再開しませんか?私ももっと勉強したくなりました。そんな、勇気を貰える素晴らしい本です。