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このキーボード、何に使うの......? Lenovo ミニワイヤレスキーボード N5902

このキーボード、何に使うの......? Lenovo ミニワイヤレスキーボード N5902

吉岡 綾乃

Business Media 誠で編集長をしています。本ブログ&Twitterでは、Webメディアや紙メディア、ネットビジネス、携帯電話、非接触ICなどについての話題が中心になる予定。


久しぶりの誠ブログです。今回のお題は、Lenovoのミニワイヤレスキーボード「N5902」。

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両手で持てるミニサイズなキーボードで、掃除機のヘッドのような、ひげそりのような、あるいはちりとりのような独特な形状をしています。謎のポッチとギザギザもついていて、会社で眺めていたら通りがかった人から「それ、何に使うの......?」と聞かれたりしました。

このキーボード、何に使うのか? 実は私の場合には、初めて実物を見た瞬間に「こうやって使ったら便利だろうな~」というイメージが浮かんでいました。

私の頭に思い浮かんだ利用シーンは、仕事じゃなくて家で。リビングのソファに座ってこれを両手で持っているイメージです。「これうちで使ったら、便利だろうな~」と思ったので、このキーボードを持ち帰り、実際に家で使っているところを写真に撮ってきました。その画像がこちら。


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これです。予告(?)通り、リビングのソファに座って使ってみました。

私の家ではテレビにPCをつないでいまして、DVDレコーダー代わりにWindows Media Centerで  見たいテレビ番組を録画しています。Media Center用のリモコン(ちゃぶ台の上に二つ置いてある、細長いのがソレ)があるので、再生/停止/早送り/巻き戻しなどの操作はリモコンでできるのですが、時々キーボードやマウスが必要になるシーンがあるんですね。キーワード登録したりとか、番組検索したりとか。

写真にも写っている通り、フルサイズのキーボードとマウスを液晶テレビの前に置いてるんですが、両方置くとけっこう場所をとるんです。あと、何か入力したいときはキーボード&マウスのところに自分が行って、画面を見上げながら作業しなくちゃいけない......というのが地味に面倒。その点、「N5902」ならテレビの近くまで行かなくても、自分の手元で作業ができるのがイイです。かわりものやさんが書かれているように、寝っ転がって文字を打つ、なんてこともできちゃいます。

テレビにPCがつながっているといいことは実はいろいろあって、我が家ではフォトスライドショー(スクリーンセーバー代わりに自動再生)や動画、音楽などもこのテレビマシンで行っています。いわゆる「マルチメディアマシン」ってやつですね。N5902の場合、音量調節ボタンがものすごく使いやすい位置についているので、音楽を聴いたり、ネット動画を見る(YouTubeは結構コンテンツによって音の大きさがまちまちで、音量調節が必須です......)にも便利。あ、ブラウザを起動するボタンもついているので、ちょっとした調べ物をするときにも役に立ちます。検索キーワードも手元で打てるし。

もう一つ、テレビPC向けだなと思った機能がバックライト。本体裏側にスイッチが付いているのですが、暗いところで操作するときは、キーボードが光ってちゃんと見えるようになっています。例えば部屋を暗くしてDVDを見る場合、リモコンだと暗くてボタンがよく見えず、手探りで間違ったキーを押してしまったり、結局部屋の灯りをつけて操作したり......となりがち。チャプターを探したり、早送り/巻き戻ししたり、と、DVDを見るときは結構リモコンを操作するもの。このキーボードだと、リモコンよりも手元がよく見えるのが便利です。

●N5902、ここに萌える

N5902について、このほか私がちょっぴり萌えた小さなポイントは以下二つ。

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ボタンの堅さ、プチプチ具合がBlackBerryに似ている!!!日本ではあまりなじみのないBlackBerryですが、あの独特なキーの打ち心地は他の追随を許さない気持ちよさがあります。自宅でテレビのリモコン代わりに使うデバイスで、まさかBlackBerryの疑似体験ができるとは......とちょっと楽しくなってしまいました。

もう一つはブラウザのスクロールなど、上下移動が画期的に快適なこと。上の写真だとちょうど左右の親指の付け根あたりにギザギザが付いていまして、そのギザギザを指でこすると、マウスのスクロールやノートPCのタッチパネルよりも素早くかつ快適に上下移動を行えます。これ、すばらしい。私のノートPCにもこんなぎざぎざがあればいいのに......と思ってしまったくらいです。

そんなわけで家のテレビPC用リモコン兼キーボード兼マウスとして働いてくれているN5902。ちょっと気になった点が2つあるので、最後に挙げておきます。

一つは、このサイズにフルキーボードを詰め込もうとした結果、キーの配列がちょっと、いやかなり独特なこと。犠牲になっているのは記号類です。どこに何があるのか、未だに覚えられない......。単語くらいならいいのですが、まともな文章を入力しようとすると「あれ?あれ?」となってしまいます。

もう一つは、ポインティングデバイスの反応が、もっと良くてもいいかなーということ。ボタンの上を指でなぞるように操作するとカーソルがそれに追従して動くのですが、キーの打ち心地の良さに比べて、こちらの使い心地は普通、なのです。実はこのキーボードには前モデルの「N5901」という機種がありまして(下の写真の左側)、そのときはこの部分がボタンではなくトラックボールだったのでした。両方使い比べてみて、トラックボールより断然いい!というほどでもないんですよね。せっかくの新モデルだけに、そこが残念。

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あとは......  N5902の希望小売価格は6920円。フルキーを備えたミニキーボードとしてはなかなか安価なのです。今回は家で使う話ばかりしましたけど、プレゼンのリモコンとして使いたい人はいるだろうな、と思いました。PowerPointやWebブラウザの「進む/戻る」が片手でできたら、リモコンとしてN5902を使いたい!という人も増えるのでは、と思いました。

N5902については、さまざまな誠ブロガーさんがレビューエントリをupしています。右側にまとめていますので、そちらも参考にしてください。

追記

追記:

プレゼンで使うとどう?という話について、ちょうど村上福之さんがブログに書いてくださいました。こちら非常に分かりやすい&面白いので、合わせてどうぞ →「 レノボのリモコンキーボードN5902を使って設計者のドラマを想う」(村上福之の誠にデジタルな話)