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Lenovo さんのリモートコントローラの使い道を考えてみる

»2011年11月24日
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Lenovo さんのリモートコントローラの使い道を考えてみる

原 泰史

一橋大学イノベーション研究センター特任助手。技術開発の社会構築性やイノベーションの科学的源泉を主な研究テーマに、半導体レーザーやバイオスタートアップ、ライフサイエンス産業のことを日々研究しています。

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ある冬の月曜日。
誠ブログかんりにんの澤田さんから Facebook でメッセージを受け取りました。
大学で仕事をして、逆時差ボケの頭を抱えながら地下鉄に乗って大手町へ。

受け取ったのは Lenovo さんのN5902 キーパッド付マルチメディアリモートコントローラ。
一目観た感想は、「フライ返しみたい・・・

フライ返し

想像していたものは iPhone ぐらいの大きさのキーボードなので、油断すればオムライスが作れてしまいそうな大きさにはびっくりしてしまいました。そしてまるで Blackberry みたいなキーボード配列。さて、いったい何に使おうか・・・

使い道1: プレゼンに使う
さて、まずリモートコントローラを観ると L と R のボタンがあります。どうやらマウス機能もついているようです。
パソコン側に受信ユニットをつけて、パワーポイントを立ち上げるとプレゼン時のリモートコントローラに早変わりします。

ThinkPad でおなじみのレッドボタンではないのが意外に思えますが, レッドボタンはゴムで作られているので三ヶ月ほど使っていると固くなってきて、最終的には肩こりの原因になってしまいます。タッチがレッドボタンとは少し違うので戸惑いますが、5-10分ほど使っているとあまり違和感がなくなってきます。反応速度も速く、プレゼン時に何かを指し示したりする程度であれば, 十分に利用できます。

プレゼン用のリモコンを大学の先生方が使われているのを観てきて、「あれは本当に便利だなぁ、でも高いんだろうなぁ」と思ってきたので、これはいいものを手に入れたと思いました!


使い道2: テンキー替わりに使う
次に、テンキー替わりに使ってみました。
仕事柄数字を打ち込んだりデータを編集することが多いので、テンキーは欲しいと思っていました。そのまま机に置くととても打ちづらい角度になってしまうので、スペーサーを差し込みました。

べろちょろ

左手でマウスを使いながら右手でテンキー替わりに先頭列の数字行を使うと、結構簡単に数字を打ち込むことができました。
これは結構使えそうです。


使い道3: リモコン替わりに使う
仕事にばかり使っていると飽きてしまうので、音楽を聴くときや動画を観るときにも使ってみました。
キーパッドの先頭には音声スイッチや音楽ソフトの再生/停止ボタンがついているので, 音楽を聴くときにはとても便利です。
ただ、対応しているのは iTunes や Windows Media Player などで, Google Music など Web 型の音楽サービスにはもちろん未対応でした。


使い道4: キーボードとして使う
最後に、(当初の目的通り)キーボードとして使ってみました。
例えば iPhone や iPad を使い始めた時と同じように、キータッチは少し練習すれば慣れることができます。

キーボードタッチしてみる

ただ、Fn キーを押した場合の出力がキーボード上の記載とずれてしまっているようです。たとえば、句読点の「。」をキーパッドから入力しようとしてFn キーを押しながらキーボード上の。を押すと「>」が出力されてしまいます。「。」を入力するには、キーパッド上では「る」を選択する必要がありました。僕は普段 Google 日本語入力を利用しているので、その影響があるのかもしれません。回避方法があるか調べてみようと思います。

まとめ
とてもおもしろい製品だと思いますが、キーボード入力時の問題など文字入力デバイスとして使うにはいくつかハードルがありそうです。プレゼン時のリモートコントローラ、テンキーなどこれまで別々に存在していた製品の良いところ取りは出来ているので、うまく使い道を考えればまだまだ面白い使い方ができると思います。とりあえず、今後研究発表時にこのキーパッドが活躍してくれそうです。