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論文が「一橋ビジネスレビュー」2013年冬号に掲載されます。

»2013年12月 6日
The World is all one

論文が「一橋ビジネスレビュー」2013年冬号に掲載されます。

原 泰史

一橋大学イノベーション研究センター特任助手。技術開発の社会構築性やイノベーションの科学的源泉を主な研究テーマに、半導体レーザーやバイオスタートアップ、ライフサイエンス産業のことを日々研究しています。

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おひさしぶりです。

さて、今日は12/9 日に発売される「一橋ビジネスレビュー」2013年冬号の紹介をしたいとおもいます。

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産学連携を問う シーズとニーズの新たな結合を目指して というテーマで、僕は特集論文II 「アクテムラとレミケード - 抗体医薬品開発における先行優位性を決めた要因」を一橋大学イノベーション研究センター大杉義征特任教授と共同執筆しています。日本で最初に開発された抗体医薬品であるアクテムラと、主に米国で開発された、新世代の関節リウマチ薬として世界最大の売り上げ高を誇るレミケードの研究開発過程を比較することで、日米の産学連携体制の違いおよび日本の薬価制度に係わる問題を議論しています。是非ともご覧頂ければ幸いです。

ただし、ひとつ注意点があります。

世の中に数多あるブログ記事というのは、PV数を稼いでリツイート数を稼いで「いいね!」の数を増やして広告収入を増やすために、できるだけ読みやすく、すぐに理解できるように書いてあるものが殆どです。
脊髄反射で反応できて、ツイッターやフェイスブックで話題になって、すぐにコメントが書けるものが、ネットの世界の中では評価されることが高いように思います。

一方、「一橋ビジネスレビュー」に掲載されている論文や記事は最新の理論を取り扱っていたり、最新の技術を議論していたりと、すぐにすべてを理解することは難しい論文ばかりです。
一度読んだだけでは、内容をすべて把握することはかなり難しいかもしれません。
でも、スナック菓子ばかり食べていると健康を害してしまいます。今回の号も噛みごたえのある、噛めば噛むほど味が出てくるスルメのような論文ばかりですので、もしご興味があれば次の号が出る来年の3月までを掛けじっくりと読み進めて頂けるとありがたいです。

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